食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 新しい報告は米国の生徒のADHD診断が43%増加したことを発見

New report finds 43 percent increase in ADHD diagnosis for US schoolchildren
8-Dec-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-12/gwum-nrf120115.php
2011年にADHDと新dなんされた子どもや十代は12%で、2003年に比べて43%増加した。5-17才の米国の子どもの580万人がADHDと診断されていることになる。The Journal of Clinical Psychiatryに発表。

  • 食品砂漠を無くすことが米国の食事の質を改善することはなさそう

Eliminating food deserts may not achieve improved dietary quality in the US
8-Dec-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-12/p-efd120415.php
スーパーマーケットや大型食料品店のない低所得地域を無くそうとする活動は食事の質を改善したり格差を解消したりする効果はなさそうだ。PLOS Medicineに発表。
(政策の根拠が弱すぎると)

  • The Lancet:イングランドからの二つの研究は、20年離れて、健康的加齢が増えていることを示す

The Lancet: Two studies from England, 20 years apart, show increase in healthy aging
8-Dec-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-12/tl-tlt120715.php
1991年と2011年の認知機能と加齢研究のベースラインデータを用いて解析した研究。
1991年から2011年の間に65才の平均余命は男性4.5年女性3.6年伸びたが、それが認知機能不全のない年数の増加を伴っていて(男性4.2年女性4.4年)中程度から軽度の認知機能不全の年数も減っている。自分で健康状態が良いとみなす年数も増えている。

  • 子ども達の健康的行動に寄与するものは何?それは…

What contributes to healthy living behaviors among children? It depends...
8-Dec-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-12/choe-wct120815.php
International Journal of Obesity Supplementsに子どもの肥満、ライフスタイル、環境国際研究(ISCOLE)の一連の研究が発表された。5大陸12ヶ国の専門家による国際研究。
新しい知見は肥満予防のための「全てにあてはまるたった一つの解決法」を目指すのは間違いである、ということ。
睡眠の短さや質の悪さ、就寝時間の遅さは不健康なライフスタイルと関連するがその関連は高所得国のほうが強い。高所得国では子ども達の日常が高度に計画されているが低所得国では自由度が高い。学校に歩いていくか車などで行くかも国により大きく異なる。

  • 乳児突然死の減少の背景には睡眠環境が一要因

Sleep environment 1 of several factors behind reduction in sudden infant death syndrome
2-Dec-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-12/bch-seo113015.php
過去30年のデータを解析し、SIDSの減少には乳児の睡眠環境の改善のためのキャンペーンが成功していることを示した研究がPediatricsに発表された。1992年に始まった仰向け寝キャンペーンでは、うつぶせ寝させないことや柔らかい寝具などの窒息リスクのあるものを避けるように薦めた。1992年から1996年の間にうつぶせ寝は70%から24%に減り同時にSIDSの死亡も38%減った。全体としては30年で米国のSIDS死亡は71%減っている。
(海外ではうつぶせだから頭の形が良いとか何とか言ってうつぶせ寝薦めてた人たちがいたんだよ。ファッションで言ってただけだから無責任なもの)

  • 新しい研究は生鮮ナシを食べる成人は食べない人より体重が少ないことを発見

New study finds adult fresh pear consumers had a lower body weight than non-pear consumers
8-Dec-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-12/epr-nsf120815.php
今月は全国ナシ月間でナシを食べよう。Nutrition and Food Science,に発表されたNHANES 2001-2010調査を用いた新しい研究によるとナシを食べる米国の成人は体重が少ない。
(典型的な業界団体によるプロモーション研究。生鮮ナシ(西洋なし)の摂取量が169.5 g/dayって食べた人だけの平均。こういうデータの使い方はおかしいのでは。しかも年齢、人種、喫煙率、飲酒に大きな差がある。エネルギー摂取量が違わないのに体重が違うと言うならナシは毒?!)