食品安全情報blog過去記事

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Natureニュース
Biologists lose out in post-PhD earnings analysis
Helen Shen 10 December 2015
http://www.nature.com/news/biologists-lose-out-in-post-phd-earnings-analysis-1.19009
多くの学位取得者は賃金の高い企業の仕事を得ている、研究が発見
3000人以上の米国のPhD学生の経済的展望を追跡した研究で、約40%は卒業1年以内に企業に就職し、そこでアカデミアに残留した人より多く稼ぐことを示唆した。しかし稼ぎは分野により大きく異なり最も高額なのは数学やコンピュータサイエンスや工学で年US$65,000から$80,000、一方生物学は最も少なく年$36,000、多分多くの人がポスドクになり企業に就職するのがたった26%であるせいである。Scienceに発表。この研究の目的は学位取得者の稼ぎを調べることではなく大学の研究への資金提供が社会の経済的生産性にどれだけ寄与するのかを検討するプロジェクトの一環である。
(医療や保健は生物学とは別分野、生物学はそれを生かせる産業が多くはない)

  • テストステロン療法を考えている?

Considering Testosterone Therapy?
by Berkeley Wellness | December 09, 2015
http://www.berkeleywellness.com/self-care/sexual-health/article/considering-testosterone-therapy
現在数百万人の中高年アメリカ人男性が、10年前の4倍、テストステロン療法をおこなっている。安全性や有効性についての議論が続いているにも関わらず−そして加齢に伴う性腺機能低下症の定義すら定まらないのに。さらに実際にテストステロンを処方されている男性の多くが実際には血中ホルモン濃度が低くはないあるいは検査すらしていないあるいは症状がない。製薬会社や「アンチエイジング」クリニックの宣伝に乗せられて、多くの男性がより若々しく、より良い勃起、より大きな筋肉、より良い健康を求めてテストステロン療法をおこなっている。ここに2015年8月以降の最新ニュースを紹介する。
(略)
テストステロン療法をする前に
FDAがテストステロン療法を認可しているのは医学的理由で極めて低い血中テストステロン濃度の男性についてのみである。そのような人たちへの利益は明確である。しかしながら実際には加齢による正常な過程としてテストステロン濃度が下がった男性に適用外処方されていて、そのような人にはメリットは証明されておらずリスクの可能性がある。特にあなたに心血管系疾患やそのリスクがある場合には注意が必要である。疲れたり性欲が減ったり、宣伝やクリニックが若さの秘訣としてテストステロンを提案しているからといってテストステロンが減ったせいだと考えないこと。
アメリカは消費者に直接病院が治療を宣伝できるのでテレビ等でたくさん放送されている。医者が金持ちのカモを相手にいい商売ができる。日本は「自由診療」を避けるというのが目安)

Red Bull blamed for young man's heart attack
Friday Dec 11, 2015
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=11559715
英国の28才の事務職男性Martin Bowlingがレッドブル中毒になり、一晩で8缶飲んで心臓発作になった。側にいた人が救急車が来る前に蘇生対応して助かった。医師は血中カフェイン濃度が高すぎて倒れたのだろうという。Bowling氏は覚醒を維持するためにレッドブルに週に168ドルを使っていた。21才で飲み始めてからだんだん量が増え心理的に依存していた。
レッドブルは取材に対し英国ソフトドリンク協会を紹介し、協会は「ほかの全ての食品や飲料同様、エネルギードリンクはバランスの取れた多様な食生活と健康的なライフスタイルの一部として摂取すべきである」と答えた。