食品安全情報blog過去記事

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食品中のアレルゲンとしてのピーナッツ:一般的に表示されている

Peanuts as allergens in food: usually labelled
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2015/35/peanuts_as_allergens_in_food__usually_labelled-195743.html
ピーナッツはアレルギー反応を起こす可能性があるため食品包装上に成分として表示しなければならない。フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)とドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)が共同で実施する研究プロジェクトで、選ばれた食品サンプルの表示が中身と一致しているどうか調査した。その結果:ピーナッツを含む警告が表示上にない全633製品のうち、2例だけがピーナッツを含んでいた。これはポジティブサンプルの割合が0.3%でしかないことを意味する。逆に、この製品は少量のピーナッツを含む可能性があるという警告のある266製品のうち、2.6%だけが1 mg/kg以上を含んでいた。「成分表と警告を注意深く読む人はほぼ確実に不注意な摂取を避けることができる」とBfR長官Andreas Hensel教授は述べた。「だが、アレルギー反応は個人差があり消費量によって異なるため、消費者は絶対安全だというわけではない。」
この研究結果は2015年12月にthe Journal of Food Composition and Analysis第44巻で発表された。