食品安全情報blog過去記事

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SCCS

ICCRワーキンググループ報告書のための科学的意見の要請:化粧品の1,4-ジオキサンの許容できる痕跡濃度についての検討
Request for a scientific opinion on the Report of the ICCR Working Group: Considerations on Acceptable Trace Level of 1,4-Dioxane in Cosmetic Products.
http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs_q_126.pdf
ブラジル、カナダ、EU、日本、米国の化粧品規制当局の国際団体である国際化粧品規制同盟(ICCR)は2011年に化粧品の痕跡物質の取り扱いに関する基本原則についての一般報告書を作成した。さらに協調優良規範を同定するために個別に評価する対象として1,4-ジオキサンを選んだ。ICCRワーキンググループの報告書についてSCCSが非公式に意見を求められ2013年7月7日に受け取った。痕跡物質ワーキンググループは2段階アプローチを採用し、最初の許容できる安全レベルとして1,4-ジオキサン25ppm、次に短期間に10ppmにすることを助言したが、SCCSはこのアプローチを支持しなかった。SCCSは化粧品中の1,4-ジオキサンは生涯発がんリスク10-5未満が消費者にとって安全とみなされ、したがって痕跡濃度としては10ppm以下が安全であると考えた。
SCCSの立場を報告するためには公式な評価が必要であるため公式に意見を求める。
(1,4-ジオキサン時々話題になるのだが10か25かは微妙なライン。化粧品っていうかパーソナルケア用品でベビー用品などからも検出されるので)