食品安全情報blog過去記事

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意見

Safety and efficacy of vitamin B2 (riboflavin and riboflavin 5’-phosphate ester monosodium salt) produced by Bacillus subtilis for all animal species based on a dossier submitted by DSM
EFSA Journal 2016;14(1):4349 [3 pp.]. 15 January 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4349
リボフラビンは遺伝子組換えBacillus subtilis系統により生産される。生産菌株や遺伝子組換えDNAは最終的なリボフラビン生産物に検出されなかった。リボフラビン5'-リン酸エステルナトリウムはリボフラビンのリン酸化反応により作られる。この添加物は現在のリボフラビンの使用量を越えない広い安全域で対象動物に安全である。この添加物は毒性が低く遺伝毒性はないことが示された。動物の栄養にこの添加物を使用することで動物由来食品のリボフラビン含有量を著しく変えることはない。動物用飼料に使用する添加物及び製剤又は物質に関するEFSAのパネル(FEEDAP)は動物の栄養にこの添加物を用いるのは消費者の安全上の懸念とはならないと考えた。リボフラビンリボフラビン5'-リン酸エステルナトリウムを含む添加物は皮膚や目の刺激物ではない。データ不足によりFEEDAPパネルは皮膚の感光剤について結論を出せない。リボフラビンは皮膚と目の光アレルギー反応を引き起こす恐れがある光増感剤である。作業者はリボフラビンリボフラビン5'-リン酸エステルナトリウムの取扱時に吸入性粉塵に暴露する恐れがあるが、吸入毒性に関するデータ不足のため、FEEDAPパネルは吸入リスクの可能性について結論できない。動物の栄養にリボフラビンリボフラビン5'-リン酸エステルナトリウムを使用することは環境へのリスクを引き起こさない。この添加物は経口投与で動物の要求を満たすリボフラビンの有効な摂取源だと考えられる。

  • 香料グループ評価75改訂1(FGE.75Rev1):EFSAがFGE.33 (2008)で評価したテトラヒドロフラン誘導体に構造的に関連するJECFA(第 63回会合)が評価したテトラヒドロフラン誘導体

Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 75, Revision 1 (FGE.75Rev1): Consideration of tetrahydrofuran derivatives evaluated by JECFA (63rd meeting) structurally related to tetrahydrofuran derivatives evaluated by EFSA in FGE.33 (2008)
EFSA Journal 2016;14(1):4335 [25 pp.]. 13 January 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4335
1物質の追加毒性データが得られた。JECFAは11のテトラヒドロフラン誘導体全てをステップA3だと結論した。パネルは11物質のうちの10物質についてJECFAが行った申請手続きに同意した。残りの1物質については代謝されて無害化するかどうかわからず、手順のB-sideで評価するべきである。パネルはMSDIアプローチに基づき「香料物質としての摂取概算量では安全上の懸念はない」というJECFAの結論に同意した。

  • 香料グループ評価90改訂1 (FGE.90Rev1): EFSAのFGE.18Rev1とFGE.75Rev1で評価された脂肪族、循環式、芳香族飽和及び不飽和三級アルコール、芳香族三級アルコール及びそれらのエステルと構造的に関連するJECFA(第 68回会合)で評価された6物質

Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 90, Revision 1 (FGE.90Rev1): consideration of six substances evaluated by JECFA (68th meeting) structurally related to aliphatic, alicyclic and aromatic saturated and unsaturated tertiary alcohols, aromatic tertiary alcohols and their esters evaluated by EFSA in FGE.18Rev1 and FGE.75Rev1
EFSA Journal 2016;14(1):4336 [37 pp.]. 13 January 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4336
1物質の追加毒性データが得られた。パネルはJECFAが行った4物質の申請手続きに同意した。2物質については代謝されて無害になると結論できなかったが、暴露概算(MSDI )と90日間毒性試験による無毒性量に基づき、安全上の懸念はないとした。

  • 提出された確証データを踏まえたピリダベンの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment for the active substance pyridaben in light of confirmatory data submitted
EFSA Journal 2016;14(1):4376 [11 pp.]. 14 January 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4376
柑橘類とトマトの殺虫剤としての使用。懸念が確認された。

  • フェンピロキシメートの既存MRLsレビュー

Review of the existing maximum residue levels for fenpyroximate according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2016;14(1):4382 [48 pp.]. 15 January 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4382
さらなる検討が必要。