食品安全情報blog過去記事

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その他

  • NHS主任が英国の肥満危機対策に病院での砂糖税を導入する予定

NHS chief to introduce sugar tax in hospitals to tackle UK obesity crisis
Denis Campbell and Paul Johnson
Sunday 17 January 2016
http://www.theguardian.com/society/2016/jan/17/nhs-sugar-tax-hospitals-tackle-uk-obesity-crisis-simon-stevens
NHSが独自に病院で砂糖税を導入する計画である。
イングランドの病院のカフェや自動販売機での砂糖の多い飲料やスナックにより多く課税し職員や患者や訪問者がそれらを買うことを抑制する。

  • 大麻の神話、十代への影響がHalifaxで委員会によって調べられる

Marijuana myths, effects on teens probed by panel in Halifax
Jan 16, 2016
http://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/haliffax-marijuana-panel-1.3407110
カナダ薬物濫用センターがHalifaxで4市ツアーを開始
Dalhousie大学の精神科の教授Philip Tibboの14才の息子が、昨夏Halifaxのスケート公園で年上の十代のグループから大麻ナチュラルで使っても害はないと言われた。息子は多くの人がスケートパークで大麻を吸っていて、害はないと言っていた、という。このような神話が拡散している。
Tibboは6月に大麻についての発表された報告書に参画している。その報告では若者の脳は発達中なので大麻のリスクが大きいことを示唆している。カナダ薬物濫用センターは大麻についての神話を否定し警告するためのツアーを始めた。

コンシューマーラボ
Product Review: SAMe (S-adenosyl-methionine) Supplements Review
1/16/16
https://www.consumerlab.com/reviews/SAMe_Review_Comparisons/SAMe/
10製品を検査し1製品が表示量の77%しか含まなかった。また1日あたり3ドルと高価なものがあった。

  • フランスの致死的医薬品試験のさらなる詳細

Scienceニュース
More details emerge on fateful French drug trial
By Martin EnserinkJan. 16, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/01/more-details-emerge-fateful-french-drug-trial

  • 臨床試験の医薬品で男性死亡−専門家の反応

SMC NZ
Man dies after taking clinical trial drug- Expert reaction
January 18th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/01/18/man-dies-following-clinical-trial-expert-reaction/
化合物の安全性を調べる臨床試験の一環として使用した医薬品の有害反応で数日間脳死状態だった男性が本日死亡した。
問題の医薬品はポルトガルの企業Bial が痛みの治療用に製造したFAAH (脂肪酸アミドヒドロラーゼ)阻害剤である。フランスのRennesで行われた初期臨床試験の一環として90人のボランティアがこの薬物を使用し、死亡した男性を含む6人が重大な副作用をおこした。
専門家コメント多数。
FAAH阻害剤はファイザーがPF-04457845を開発中で特に第一相では問題はなかった。効果もなかったようだが。
BIA 10-2474については詳細情報不明らしい

  • 重金属の検出とキレーションの概念

ミネソタ州保健省
ミネソタ中毒コントロールセンター
ファクトシート
HEAVY METAL DETECTION AND THE CONCEPT OF CHELATION
http://www.health.state.mn.us/divs/eh/hazardous/topics/chelatedoctor.pdf
医療従事者向け情報
キレーションは貯蔵されている金属を強力な結合と排泄促進により排除するもので、生理的に必要な金属まで排出したり隔離されていた金属を中枢神経系やその他の組織に再分布させたりするようなリスクを内在する。キレート治療をした後でも循環する金属濃度はしばしば元に戻る。これらのリスクにもかかわらず、キレーションは金儲けが目的のウェブサイトやメディアで広く宣伝されている。もし重大な金属曝露の評価に緊急援助が必要な場合は中毒コントロールセンターに連絡するように
患者と話す前に知っておくべきこと
・金属中毒は希である。異常な曝露が無い場合には重金属中毒は普通はおこらない。典型的な曝露は職業曝露や外国のあるいは代替医療(美白クリーム、エアーユルベーダなど)を使用した場合、大型の補食性の魚を大量に食べた、井戸水のヒ素濃度が高い、といったである
・金属中毒が疑われる場合には暴露源を排除することが第一選択肢である。
・キレート療法は金属中毒の第一選択肢ではない。
・曝露が続いている場合のキレート療法はメリットはなく危険な可能性がある。
・全ての金属に有効なたった一つのキレート療法は存在しない
・非特異的金属「スクリーニング」は意味がない
・キレート剤を投与した後の誘導“Provoked”尿検査には意味がない
・自閉スペクトラム疾患にキレート療法は不適切で効果が無く危険である
・最近のアテローム動脈硬化疾患へのキレート療法を調べたデータには方法論上の懸念があり実験的治療法のままである。
・無数のOTCキレート製品がたくさんの病気の治療用に宣伝されているがしばしば消費者のハザードが同定されている。これらの製品を使用することを支持するデータはない。