食品安全情報blog過去記事

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環境リスク:評価をハーモナイズし生物多様性を守る

Environmental risk: harmonising assessment, protecting biodiversity
3 February 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/160203
EFSAは環境リスク評価(ERA)に関する2つの科学的意見を発表し、3つめは間もなく発表する。Reinhilde Schoonjansがこの大きなプロジェクトの中核について説明する。
ERAはどのようにEFSAの仕事と関わりがあるのか?
環境リスク評価は農薬や遺伝子組換え生物、食品や飼料の添加物などの規制対象製品や、植物にとって有害な外来生物の評価の一環として行われている。そのような製品のヒト健康へのリスクを評価するのと同様に、我々はそれらが環境に害を与えるかどうかについても検討している。
何故これらの意見を発表したのか?
EFSAでのERAのアプローチ方法を統一するため
新しい文書はERAのアプローチをより一貫性をもったものにするか?
エス
保護目標とは何でどうしてそれが重要なのか?
保護目標の一つは生物多様性であるであるがこれは非常に広い意味で良く使われる。しかしリスク評価者にとっては意味が広すぎる。ERAに使う前にそれを解釈し定義しなければならない。
特定の保護目標についての文書はガイダンス文書か?
エス
何故特に絶滅危惧種に注目するのか?
生物多様性の減少が緊急に対応すべき懸念だからである。
回復という概念はどこに組み込まれているか?
規制対象製品が使用されたら、個体や集団、コミュニティなどの異なる生態レベルで影響があることはしばしば避けられない。リスク管理者は、例えば食糧安全保障のためにトレードオフの決定をする。しかしながらこのようなトレードオフは影響を受けた生態系がどう回復するかについての明確な情報によって支持されなければならない。
次は?
三つの文書は我々の、EFSAの管轄するストレッサーに影響される可能性のある欧州環境の複雑さの理解を向上させるだろう。我々がストレッサーの直接間接影響により良く対応するのに役立つだろう。リスク評価者やリスク管理者は今後これらの共通枠組みを最大限に生かすためにどうすればよいかを議論する。

EFSAの環境リスク評価における絶滅危惧種のカバー
Coverage of endangered species in environmental risk assessments at EFSA
EFSA Journal 2016; 14(2):4312 [124 pp.].
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4312

EFSAの環境リスク評価における回復
Recovery in environmental risk assessments at EFSA
EFSA Journal 2016;14(2):4313 [85 pp.].
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4313