食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

BfRの100秒:消費者用新オンライン映像

100 seconds of BfR: New online film format for consumers
02.02.2016
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2016/06/100_seconds_of_bfr__new_online_film_format_for_consumers-196509.html
BfRのインターネット上の映像がお茶とハチミツのピロリジジンアルカロイドについての情報を提供する。
どのような物質が体に害となりうるか?健康リスクから自分を守るのに最良の方法とは?そのような質問により早くより効率よく答えられるように、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)はインターネット上で新しい映像シリーズを開始した。「BfRの100秒」と名付けられ、その映像は食品、製品、化学物質の安全性の分野の最新の話題についての最も重要な情報を専門家が簡単に簡潔に説明する様子を示す。「私たちの調査では人々は特定の健康リスクについての認知が不十分だと指摘している」とBfR長官Dr. Andreas Hensel氏は述べた。「このため、消費者に素早く直接伝えることのできるオンラインフォーマットを開発した。」このシリーズはお茶とハチミツのピロリジジンアルカロイドに関するエピソードで始まる。
ピロリジジンアルカロイド(PA)は肝臓や時には肺にダメージを与えることがある。動物実験ではピロリジジンアルカロイドは変異原性と発がん性がある。計測によりハーブティー、紅茶、ハチミツがPAを比較的高用量含む可能性があることが示されている。ハーブティー、紅茶、ハチミツ摂取による消費者のPAによる急性影響はおこりそうにないが、原則として、ハチミツとハーブティーとお茶の生産と製造は、長期にわたりこれらの製品を多く摂取した場合でも、起こりうる健康リスクを最大限可能な限り確実に減らすために、PA含有量を最小化する方法を具体化するべきである。食品企業がPA含有量を最小化するまで、親は子供たちにハーブティーや紅茶のみを勧めないように。妊婦と授乳中の女性も、一方でハーブティーと紅茶とほかの飲み物を交互に飲むべきである。これは水分摂取の大部分をハーブティーでとる人にも当てはまる。
PAは多くの植物が捕食者に対する防御として形成する天然の植物性物質である。中でも、フキ、ノボロギク、エキウム、ルリジサの仲間、アスターマメ科植物に含まれる。紅茶やハーブティーの葉が収穫中のPAを含む植物の一部やPAを含む植物から花粉を集めるミツバチに汚染されたら、お茶とハチミツがPAで汚染されることがある。
BfRの100秒―お茶とハチミツのPA」の映像はBfRのホームページ上でアクセスできる(ドイツ語) www.bfr.bund.de/
ピロリジジンアルカロイド」の話題は、2015年12月の消費者保護に関する第16回BfRフォーラムで議論された。