食品安全情報blog過去記事

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輸出国現地からの通関・流通まで、三重輸入食品の安全網構築 

輸入食品政策課 2016-01-29
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=30289&cmd=v
食品医薬品安全処は1月29日第7次国民安全官民合同会議で‘輸入食品安全管理対策’を報告して、関係省庁及び民間該当分野専門家と論議したと発表した。
□輸入食品の安全を確保するために輸入の前の段階(輸出国現地)、通関段階、国内流通段階を一緒にした三重の‘輸入食品安全管理網’を構築して、輸入者自ら安全性の責任を負う政策を推進する。 <輸入の前段階>
○外国現地製造業社から安全管理を強化してリスク食品が輸入されないようにあらかじめ遮断する予防的輸入食品安全管理体系を構築する。
○ 我が国に食品を輸出しようとするすべての海外製造会社をコンピュータシステムに登録して管理する。
※ 海外製造会社登録事項(「輸入食品安全管理特別法施行規則」第2条): 業社名、所在地、営業の種類、食品安全に関する管理システム(HACCPなど)、食品の種類など
○現地実体調査対象を加工食品、健康機能食品、畜産物加工品にまで拡大して、正当な事由なしに現地実体調査を拒否したり実体調査の結果問題がある場合は輸入を中断する。 <通関段階>
○違反履歴、国内外危害情報などによって会社を3等級(優秀・一般・特別)に区分して通関段階検査を実施し、特別管理会社に対しては1年間精密検査を実施する。
※特別管理会社: 虚偽書類提出などで行政処分を受けた後1年以内の会社など
○過去輸入履歴、不合格情報、国内外危害情報を総合・分析して輸入食品のリスクの程度を自動で選別する‘事前予測輸入食品検査システム(OPERA)’を活用して問題食品を集中検査する。
OPERA: Observation&Prediction by Endless Risk Analysis
○お正月、秋夕など特定時期に輸入物量が増加する食品を重点検査して不合格が頻発する水産物は重点管理対象品目に指定して買い受けごとに検査するなど時期別・事由別に企画検査を強化する。
※ ’16年上半期水産物重点管理対象: 6ヶ国18品目(検査項目:有害物質14種)<国内流通段階>
○流通中の輸入食品の中で輸入お菓子など消費が急増したり社会的問題になる食品に対して不合格履歴がある検査項目を中心に収去・検査を実施する。
○ 全国流通売場1万個所に‘不合格食品遮断システム’を追加設置して売場で不適食品の販売を自動で遮断する。
※不合格食品遮断システム: 不合格食品のバーコード情報を売場レジに転送して自動で販売を遮断するシステム(’15年末現在全国64,060売場に設置)
国民に安全な食品を提供するためには政府だけではなく食品を輸入する営業者の責任意識も重要なので輸入者自ら安全性の責任を負う政策を推進する。
○ 教育命令対象を加工食品・農産物・水産物輸入者から健康機能食品・畜産物輸入者など全食品輸入者に拡大する。
※ 教育命令: 不合格食品等を輸入したり検査・収去の結果行政処分を受けた営業者に義務的に食品安全教育を受けるようにする
○リスク懸念食品に対しては輸入者が自ら安全性を検査して成績書を提出するようにする検査命令制度も拡大・運営する。