食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 根拠がないにもかかわらず、新米両親からの「膣播種」要求が増加

Increased demand for 'vaginal seeding' from new parents, despite lack of evidence
23-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/icl-idf022216.php
BMJのエディトリアルによると、帝王切開で生まれた赤ちゃんにいわゆる「膣播種」(母親の膣のぬぐいとりを赤ちゃんの口や目や皮膚に塗りつけること)を要求する親が増えている。これは経膣分娩と同じような細菌との接触ができるという考えだがこれにメリットがあるという根拠はない。夫やパートナーが実施する場合もあるが医療スタッフに要求する事例もある。母親に害のない微生物でも新生児に感染をおこす場合もあり、リスクのある可能性に注意が必要。

What are the benefits and harms of cancer screening? Most guidelines don't tell you
23-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/uomh-wat022216.php
ミシガン医療制度大学の研究者らが55のがん検診あるいは予防専門ガイドラインの助言を検討した。69%が検診の利益と害を定量して比較可能な用語で説明していなかった。Journal of the National Cancer Instituteに発表。
31%は利益と害を絶対値で提示していたが55%は利益と害を違う方法で説明したりすることでトレードオフを不平等に提示していた。例えば利益は相対値で提示し害は絶対値で提示するなど。

  • 研究が妊娠中に魚を食べることを支持する

Study supports fish consumption during pregnancy
23-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/cchm-ssf022316.php
Neurotoxicology and Teratologyに発表された新しい研究が、魚を食べることの利益が水銀への暴露による有害影響を上回るという理論を支持する。
344人の5週の乳児を標準神経行動スケールを用いて評価し、母親の血液と乳児の臍帯血で水銀暴露を評価した。また母親の魚の摂取に関する情報を集めた。84%の母親は妊娠中に魚を食べたと報告したが平均量は週に約2オンスだった。水銀暴露の多い乳児は非対称反射を示したが魚を食べた量を考慮すると魚を食べる量の多い母親の子どもは注意力が高く特別な扱いを必要としないことが多かった。アメリカ。