食品安全情報blog過去記事

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論文

Screening truffles for radioactivity 30 years from Chernobyl
25-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/egu-stf022216.php
Biogeosciencesに2月25日発表された研究結果によると、中央ヨーロッパで採取したブルゴーニュトリュフの放射性セシウムは無視できるほど少なかった。検出限界の1kgあたり2ベクレル以下と、規制値の600ベクレル/kgに比べても遥かに低く安全に食べられる。何故他のキノコで比較的高濃度の放射性セシウムが検出されているのに比べて低いのか理由は不明。

  • 新しいブッシュトマトの種は植物学とオスカーノミネートされたハリウッド映画を結びつける

New bush tomato species is the link between botany and an Oscar-nominated Hollywood movie
25-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/pp-nbt022316.php
Bucknell大学のChris Martine生物学教授らのチームが発見した新しいオーストラリアのブッシュトマトは「火星の人(オデッセイ)」の主人公にちなんでSolanum watneyiと名付けられた。
(映画の主人公が植物学者で植物学が注目されたのが嬉しいらしい)

  • 3-DマイクロX線画像が揚げた食品の内部構造についての疑問に答えるのに役立つ

3-D micro X-ray images help answer questions about fried foods' internal structure
25-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/uoic-3mx022516.php
X線マイクロCTで各種時間と温度で揚げたフライドポテトの3D画像を得た。熱い油の中で食品中の水が蒸発しその蒸気圧で食品に小さな穴がたくさんできる。この穴に油が入る。揚げる時間が長いと穴のサイズが大きくなり油が多く取り込まれる。

  • ハイレベルの強い運動は心臓にとって健康的ではないかもしれない

High levels of intense exercise may be unhealthy for the heart
25-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/ehs-hlo022416.php
Canadian Journal of Cardiologyに発表されたレビュー。じっとしているより運動した方が良いのは間違いないが強い長時間の運動については議論がある。それらの根拠についてレビューした。

Genetically modified E. coli pump out morphine precursor
25-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/ku-gme022516.php
Nature Communicationsに発表された京都大学の研究。最近報告された酵母での方法の300倍のテバインを作り出す。酵母の方法だと培養が簡単だがこの方法は4系統の大腸菌が必要な上酵母より培養が難しいので闇市場で生産されるリスクが少ないことがメリット。

  • 検査では自閉症の子どもに特に消化管に異常はない

Tests show no specific gastrointestinal abnormalities in children with autism
25-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/wkh-tsn022516.php
Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutritionに発表された報告。消化管症状のある自閉症の子ども達に内視鏡検査やその他の検査をした結果、炎症やラクターゼ欠損や「リーキーガット」のような特別なパターンはない。61人の自閉症児と50人の自閉症でない子どもの比較。

  • 親のプレッシャーが若いアスリートに薬物を使わせる

Parental pressure pushes young athletes to doping
25-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/uok-ppp022516.php
Journal of Sports Sciencesに発表された平均年齢17才の129人の英国男性ジュニアアスリートについて調べた調査。ドーピングについてポジティブになることと正の関連があったのは親からのプレッシャーのみであった。本人の完全主義や失敗したらどうしようという心配、コーチからのプレッシャーは関連がなかった。現在女性アスリートを対象に拡大している。