食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

SMC

Should NZ copy the UK sugar tax? – Expert reaction
March 17th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/03/17/uk-announces-sugary-drinks-tax-expert-reaction/
英国は砂糖入り飲料に課税する計画を発表した。ニュージーランドも導入すべき?
新しく発表した2016年予算で、英国政府は子どもの肥満対策としてソフトドリンク業界に課税する計画を発表した。企業が飲料の砂糖を減らすインセンティブを与え、2017年9月から小学校のスポーツ施設への予算を二倍の年3億2000万ポンドにする。SMCは以下の専門家のコメントを集めた
オークランド大学集団健康学部上級研究フェローGerhard Sundborn博士
健康の専門家でソフトドリンク中の砂糖を減らす団体FIZZに所属する我々はこの動きを非常にポジティブなものだとみなし、NZでも同様の課税が導入される可能性があると考えている。英国政府が強いリーダーシップをとったのは素晴らしい。我々の政府も続くよう期待する。
オタゴ大学公衆衛生学部Tony Blakely教授
英国が砂糖入りソフトドリンクに課税することを発表した。これは公衆衛生政策における重要な瞬間である。我々が肥満が大きな公衆衛生上の脅威である世界にいることを認識し社会がこの方向性を変えるために多様な対策をとる必要がある。課税は消費者の財布への影響だけでなく企業の行動を変えることで砂糖入り飲料の摂取量を減らすだろう。
ニュージーランドではどうなるだろうか?個人の選択と責任を薦めるのは良いことだが、食品の風景をより健康的に「再構築」するのもよいことだろう。
オークランド地域公衆衛生局の疫学者Simon Thornley博士
素晴らしいニュースだ。私の見解では砂糖はタバコ同様徐々に課税を増やすべきだ。NZの状況は英国と良く似ていて子どもも成人も肥満が多い。体重だけでなく虫歯にも良い影響があるだろう。
UK SMCは以下のコメントを集めた
オックスフォード大学食事と集団の健康教授Susan Jebb教授
ソフトドリンク業界課税の予算発表は歓迎すべきニュースである。肥満予防にさらなる対策が必要で、この国の食生活を変えるために財政的対策が使えることを確認するものである。ただしこれは公衆衛生団体が主張するような単純な売り上げ税、あるいはメキシコで行われているような(10%課税で販売が6-12%減った)ものではない。この課税の仕組みや影響についてはさらなる解析が必要である。
企業に課税することの目的は飲料の砂糖を減らすかレシピを変更する、あるいはサイズを小さくするインセンティブとなるだろう。しかし政府は新しい課税への取り組み方を企業に決定する余地を与えている。
King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授
砂糖税をスポーツ振興に使うことは歓迎する。砂糖の摂取量に影響するかどうかは不明。
ケンブリッジ大学MRC疫学ユニットプログラムリーダーNita Forouhi博士
歓迎、これはより広範な戦略の一つであることを忘れずに
Durham大学公衆衛生における知識交換講師Amelia Lake博士
歓迎するが評価は必要
Reading大学応用経済学教授Richard Tiffin教授
政府は消費者に課税するするのでは肥満に影響するほどの行動を変えることはないという警告を聞き入れた。これは国の税収を上げる対策でその税がより意味のある影響を与える対策に使われる
グラスゴー大学代謝医学教授Naveed Sattar教授
これは前進だがほんの小さい一歩でしかない。これだけで肥満が解決することはなくさらなる規制が必要である
食品研究所名誉フェローで栄養研究者Ian Johnson博士
歓迎

英国政府
Policy paper
Budget 2016
https://www.gov.uk/government/publications/budget-2016-documents/budget-2016#soft-drinks-industry-levy-to-pay-for-school-sport

NZ’s whales almost killed off – Expert Reaction
March 17th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/03/17/nzs-whales-almost-killed-off-expert-reaction/
容赦ない捕鯨によりニュージーランドのミナミセミクジラは前世紀の捕鯨が始まる前のほんの一部しかいなくなった、新しい研究が発見
国際研究者チームが捕鯨の記録から、捕鯨が始まる前の19世紀には約3万のミナミセミクジラがニュージーランド水域で泳いでいたが1925年までに110頭にまで減ったと報告した。その後の回復はゆっくりで捕鯨の始まる前の12%しかいない。
SMCは以下の専門家のコメントを集めた
(略)

  • ミナミセミクジラの減少−ニュース報道

Decline of the southern right whale – In the News
March 17th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/03/17/decline-of-the-southern-right-whale-in-the-news/
各ニュースへのリンク
(鯨は関心が高い)