食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 専門家に聞こう A2ミルクの方がいい?

Ask the Experts
Is A2 Milk Better for You?
by Berkeley Wellness | April 11, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/a2-milk-better-you
Q: A2ミルクの方が普通のミルクより健康的なの?
A:それはニュージーランドで開発されて今はカリフォルニアやその他の州で販売されているミルクの宣伝文句である。しかしどんなメリットも仮説で、ほぼ全ての研究は動物や試験管レベルで、そしてそれらの結果すら一貫していない。
牛乳にはベータカゼインというたんぱく質が含まれ、それにはいくつかの種類があり、主にA1とA2という遺伝的に決まるものがある。西洋諸国のミルクは通常A1とA2の両方のたんぱく質を含み、その割合が牛の品種や地域により異なる。A2ミルク社によると、A2ミルクはA2たんぱく質のみを含むことが「認証された」特定の乳牛のミルクである。同社は牛のA1とA2産生能を調べる遺伝子検査の特許を所有している。
A2ミルクの宣伝者はA1たんぱく質が心疾患や糖尿病から自閉症や各種精神症状までのあらゆる病気の原因または寄与要因だと主張する。企業が広告でこのような根拠のない宣伝をすることは違法である。その代わり、A2ミルクはミルクを飲むと調子が悪くなったり乳糖不耐だと思っていたが実はA1たんぱく質過敏症の人にとってより良い、同社のミルクは「消化器の健康をナチュラルにサポートする」という曖昧な宣伝をしている。どんな意味かはわからない。問題はそのような宣伝を支持する独立した臨床試験の根拠はないということである。
これは現在進化中の分野で、さらなる研究によりA2ミルクのメリットが確認される可能性はある。あなたはA2ミルクを高いお金を出して試すことはできる。
(ただの牛乳なのだが差別化のために他の牛乳を自閉症の原因だとかいうネガティブマーケティングをしている。エシカル(倫理的)購入を考えるならこういうものはダメだと思うんだけど。オーガニックも「○○無添加」も同じ理由でエシカルではない。)

  • 遺伝子編集が米国では規制の再検討としてあらわれる

Natureニュース
Gene-editing surges as US rethinks regulations
12 April 2016 Heidi Ledford
http://www.nature.com/news/gene-editing-surges-as-us-rethinks-regulations-1.19724
委員会は組換え生物の監視のための研究を始める
写真はGMピンクパイナップル
作物のゲノムを変える優れた方法は既に新世代品種を市場に持ち込み始めている。そして世界中の規制機関が追いつこうとしている。
「一部の勇敢な国は既に声明を発表している」、とベルギーのGhent大学の生物学者で法律家のPiet van der Meerはいう。「しかし多くの国は苦闘している」
4月18日に米国NASがこの苦闘を終わらせるための仕事を委託されて最初の会議を開く。USDAなどが支援した委員会で今後5-10年でバイオテクノロジー製品にどんな進歩があるか予想することを依頼された。年末までに報告書を出す予定である。世界中の研究者が注視している。
多くの人が、世界で最も多くGM作物を栽培している米国の規制が変化の時期であると感じている。

  • キッチンサイエンス:あなたが食べる全てのものは化学物質でできている

Kitchen Science: everything you eat is made of chemicals
April 8, 2016 Chris Thompson
https://theconversation.com/kitchen-science-everything-you-eat-is-made-of-chemicals-56583
Monash大学化学講師Chris Thompsonによる、家庭の物理・化学・生物学について探るキッチンサイエンスシリーズの最初の投稿
我々は常に私達の自宅や台所にあるイヤな「化学物質」についての、真剣なウェブサイトや広告や善意の記事で警告され続けている。多くが「化学物質フリーライフスタイル」に変えるといいことがあると宣伝する。
問題はこの文脈で「化学物質」という単語が完全に間違って使われていることである。全てのものが化学物質である−食卓塩(塩化ナトリウム)から水(一酸化二水素)まで。
我々の食品中の化学物質は4つの大きなカテゴリーに分類される:炭水化物、たんぱく質、脂質、そしてその他全て。最後のグループには特に定義はなくいろいろなものが含まれる。もちろん有害な化学物質もあるが多くは食べても問題ない化学物質である。ここにあなたの台所の化学物質についての簡単なガイドを示す
マクロ栄養素化学物質
酸と塩基
台所の有害化合物
料理の化学
(詳細略)

  • 水のフッ素添加は地域衛生局が管理する−ニュースから

SMC NZ
DHBs to control water fluoridation – In the News
April 13th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/04/13/dhbs-to-control-water-fluoridation-in-the-news/
政府は水のフッ素添加は地方評議会から地域衛生局に責任を移管する予定であると発表した。
この決定は多くの地方評議会が水のフッ素添加について専門家の意見と反フッ素活動家のロビー活動の間で苦闘しているためである。水のフッ素添加は健康問題である、と保健副大臣Peter Dunneは言う。どの水にフッ素を添加するかは衛生局の責任と専門性が必要である。

  • Q&A: 技術の専門家でがんサバイバーが米国の100万人健康研究を率いる

Scienceニュース
Q&A: Tech expert and cancer survivor to lead U.S. 1-million-person health study
By Jocelyn KaiserApr. 12, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/04/qa-tech-expert-and-cancer-survivor-lead-us-1-million-person-health-study
オバマ大統領の野心的100万人パーソナライズド医療研究のトップになる予定の、Intel のEric Dishman、48才とのインタビュー。彼はゲノミクスや大規模健康研究のバックグラウンドはなく、学位すらもっていない。しかし健康に関する技術については知っていてIntelでの仕事はアルツハイマー患者や高齢で一人で暮らしている人たちの役にたつ装置の研究を監視していた。さらに希な種類の腎臓がんと23年戦ってきていて数年前には自身の腫瘍DNAの配列を決定し有効な治療法につながった。

  • 十代の少女がハーブダイエット錠剤で痩せてお腹が引き裂かれて慢性の嘔吐で死ぬところだった、という

Teenage girl says she nearly died in bid to lose four stone after herbal diet pills ripped her stomach lining and caused chronic vomiting
11 April 2016
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3533749/Teenage-girl-says-nearly-died-taking-herbal-diet-pills.html
19才のTaylor Hannahが、目抜き通りの販売店で購入したハーブダイエット錠剤を使用して死ぬところだったと主張する。彼女は双極性障害の薬のせいで10ストーン(約63kg)から14ストーン(89kg)に太ったため減量サプリメントを使用し始めた。しかしその緑茶抽出物と脂肪燃焼剤は慢性の嘔吐を引き起こした。彼女は錠剤を8月に買って6ヶ月使い被害にあうまでに約半分の体重が減った。そして今でも摂食障害である。
製品はNature's Garden 緑茶抽出物とNutrition HQ's fat metabolisers
(写真たくさん)