食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 製品レビュー:プロテインパウダー、シェイク、ドリンクのレビュー

コンシューマーラボ
Product Review: Protein Powders, Shakes, and Drinks Review
6/10/16
https://www.consumerlab.com/reviews/Protein_Powders_Shakes_Drinks_Sports/NutritionDrinks/
プロテインパウダーとドリンクの28%が品質検査に不合格
表示されている量よりコレステロールが多い、あるいは実際に含まれるコレステロールを表示していない、表示よりナトリウムが多い、カドミウム汚染。また合格した製品でも同じ量のタンパク質の値段が67セントから5ドル以上まで多様である。

  • 血圧を下げるためにチェリージュース?

Cherry Juice for Lower Blood Pressure?
by Berkeley Wellness | June 10, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/cherry-juice-lower-blood-pressure
多くの健康的食品は−乳製品やオリーブ油からダークチョコレートやビートまで−少なくとも少しは血圧を下げるのに役立つ。新しい研究がこのリストにさらに一つ加えた:タルトチェリージュースである。American Journal of Clinical Nutritionに発表された、高血圧または前高血圧の16人の男性での英国の小規模臨床試験では毎朝この飲料を飲んだ男性の血圧を測った。彼らはチェリージュースが飲んだ2時間後の血圧を平均10ポイント下げることを発見した。この研究で用いたのはMontmorencyという特定の種類のタルトチェリーで、他のチェリーでも同じかどうかは不明である。そしてこの研究はチェリー販売財団の資金提供である。
我々の血圧を下げる食品リストを参照
Foods That Lower Blood Pressure
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/lists/foods-that-lower-blood-pressure/slideid_1392
乳製品、亜麻仁、チョコレート、オリーブ油、ビート、ピスタチオ、ざくろ、脂肪の多い魚、全粒穀物、ハイビスカス、食事助言
(高血圧の人を対象にして少し下げるだけの影響でいいなら、大抵の「健康的」食品は効果は出せる。だから何だということでこの手の「研究」を根拠に特定の食品がいいという宣伝をすることが国民の健康のために良い影響があるわけないだろう。)

  • 米国の事故による死亡は過去最高:報告書

Accidental Deaths Reach All Time High in United States: Report
By Staff Writer | Jun 12, 2016
http://www.hngn.com/articles/200362/20160612/accidental-deaths-reach-time-high-united-states-report.htm
新しい報告書によると、意図しない薬物の致死的過剰使用で死亡するアメリカ人が過去最高
交通事故による死亡が減っているものの薬物の過剰使用で死亡するアメリカ人が過去最高を記録した。主な原因はオピオイドの使用。2014年の死亡は13486人。
安全性評議会National Safety Councilによる報告では、2014年の事故による死亡は136000人で昨年の4.2%増。薬物過剰使用あるいは中毒事故での死亡は42000人。

Fentanyl now Virginia's deadliest painkiller
June 12, 2016
http://www.roanoke.com/news/local/roanoke/fentanyl-now-virginia-s-deadliest-painkiller/article_9f1fc8a2-3504-5f57-9791-4ecee986d641.html
4月にプリンスを殺した薬物は、昨年バージニアで他のどの処方鎮痛剤より多くの人を殺した。
2007年から2014年の間にバージニアで合法的に処方されたフェンタニルがたった10%の増加である。しかし毎年の死者は、同時期に48人から134人に約3倍になった。そして昨年、推定221人がフェンタニルに関連して死亡していると推定される。
現在聞いていることは、ヘロインを使用している多くの人にフェンタニル入りヘロインが売られているということである。

  • 飽和脂肪が不当に「悪者扱い」されてきたという懸念が政府の助言の再考を促す

Concerns that saturated fats have been unfairly 'demonised' prompts Government advice re-think
By Henry Bodkin 12 June 2016
http://www.telegraph.co.uk/science/2016/06/12/concerns-that-saturated-fats-have-been-unfairly-demonised-prompt/
政府は、脂肪の多い食品が間違って「悪者」にされてきたという主張を受けて、バターやチーズに含まれる飽和脂肪の摂取についてのガイドラインを見直している。
現在の助言では飽和脂肪は総摂取カロリーの10%以内に制限するよう述べている。心疾患リスクの増加と関連するという考えからだ。しかし過去2年の2つの研究ではそのような関連は見られなかった。
「飽和脂肪は貧弱な科学のせいで悪者扱いされてきた」
栄養に関する科学助言委員会(SACN)の飽和脂肪ワーキンググループの議事録によると、政府の飽和脂肪に関する助言は最近のメタ解析の文脈で再検討することになった。スコットランド食品基準局も見直しを求めている。
このレビューはここ数十年の食事助言を大幅に見直すことに繋がる可能性がある。
近年の根拠は心血管系疾患の原因として最大の犯人が砂糖であるというものが多い。SACNワーキンググループは9月から報告書案の作成に取りかかる見込み。そこでは飽和脂肪について焦点をあてるが、現在35%に設定されている食事総脂肪についても含まれるかもしれない。PHEは委員会の報告があるまで、飽和脂肪の摂取に関する公式の助言は有効なままである、という。

  • 赤ちゃんの予防接種には母親が鍵

Mothers the key to whether babies are immunized
June 12, 2016
http://www.smh.com.au/national/health/mums-to-blame-when-babies-arent-immunised-20160609-gpfhug.html
新しい研究によると1才の93%は予防接種を完全に受けているが目標値の95%よりは低い。全く予防接種をしていない3%の最大の単一の理由は母親の反対で、部分的に受けている4%については大家族、一人親、引っ越しが多いなどが多い。
ワクチン反対の母親は彼らの見解を変えることはない傾向があるが、予防接種の重要性についての議論にはまだ価値がある。予防接種をしなければ一部の公的支援が受けられない"no jab, no pay"法の成立後の動向はまだデータがでていない。

  • あなたは健康のためにサプリメントを摂っている?ほとんどのビタミンは「お金の無駄で何のメリットもない」

Are you taking a supplement to boost your health? Most vitamins are 'a waste of money and have no benefits'
12 June 2016
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3637360/Most-vitamins-waste-money-according-Monash-health-expert.html
Monash大学疫学予防医学Ken Harvey教授が消費者に対して、マルチビタミンはお金と時間の無駄である、と警告した。いわゆる植物抽出物はビタミンたっぷりと宣伝されているが、ほんの僅かしか含まず、消費者へのベネフィットはない。
彼はオーストラリアのビタミン巨大企業Swisseが出資する1500万ドルの医学研究センターに抗議して1014年にLa Trobe大学を自認したとされる。彼は消費者が、ビタミン剤が健康的なライフスタイルの代わりになると信じ込まされる罠にはまっていると言う。多くの人がサプリメントを使用しているが、多くの場合必要ない。
Deakin大学の運動栄養科学Tim Crowe准教授によると、ほとんどの場合ビタミン剤を購入しているのは「心配性な健康な人」で、必要なことはまずない。鉄欠乏の人の鉄剤のような臨床的に必要な人は個別にいるが、「心配性な健康な人」は必要ない。
(元記事はHerald Sunだがそちらは購読手続きが必要)

  • 6才の少年が、かつてアイスの密造ラボとして使われていた家に引っ越した後、メタンフェタミンが体内に

Six-year-old boy found with methamphetamine in his system after moving into house formerly used as ice drug lab
June 11, 2016
KATHRYN POWLEY Herald Sun
http://www.heraldsun.com.au/news/victoria/sixyearold-boy-found-with-methamphetamine-in-his-system-after-moving-into-house-formerly-used-as-ice-drug-lab/news-story/bdb6caed2a2644c597c42e2c680249b2
両親がアイスの密造に使われていた家と知らずに引っ越しをした後、6才の少年の体内から成人の薬物乱用者と同じ程度のメタンフェタミンが検出された。このショッキングな事例が、家の薬物汚染を調べる警告となっている。問題のビクトリアの家族はその家を50万ドルで購入したが、前の所有者を開示しなかったことで現在賠償を求めている。
クリーンアップには立て直しよりお金がかかることがある。昨年警察はビクトリアで167、全国では約700の密造ラボを発見しているが、発見されていないものはこの10倍になる可能性がある。
(なんでそんなにあるのか???)

  • 東京都、平成27(2015)年度 消費生活相談概要

平成28年6月6日
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/tokei/h27_sodan_g_2.html
健康食品」に関する相談が多く前年度の2.4倍に急増。特に10歳代の相談は3.9倍に急増。
(インターネットで健康食品を薦めてる人たちって悪徳業者の割合高そう。危害の相談では健康食品がトップ。なのに食品だから安全です、って宣伝している。
でも東京都のサイト、被害件数100件を100万件と誤記している)