食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 子どもの医療は法的義務

Children's Healthcare Is a Legal Duty (CHILD, Inc.)
http://childrenshealthcare.org/
1983年に有害な宗教的文化的行為、特に宗教による医療拒否から子ども達を守るために設立された団体。設立者のSwan夫妻は1977年に一人息子のMatthewをクリスチャンサイエンスのプラクティショナーを信じたせいで亡くしている
犠牲になった子ども達の写真が掲載されている。ニュースレター等関連情報充実

The new chiropractic
Bruce F. Walker
Walker Chiropractic & Manual Therapies (2016) 24:26
http://www.chirobase.org/15News/new_chiropractic.pdf
2015年10月10日にメルボルンで開催されたカイロプラクティックオステオパシー全国会議でのスピーチをもとにした提案。専門職としてのカイロプラクターを問題のないものにするための10の提案として、職業開始前の訓練を改善する、進歩するものであることを確認する、専門職についての特別な関心を高める、専門職における賢明でない要素を排除する、公衆衛生を支持する、合法的専門職能を支持する、臨床対応の改善、根拠に基づいた行為をする、研究を支援する、リーダーシップを示す、を提案。
専門職能を毀損する行為として、生まれ持った知性と生気論を中心とする間違ったカイロプラクティックイデオロギー固執すること、反ワクチンのプロパガンダ、反理学療法、複数のヒトを同じ部屋で処置する、過剰なサービス、亜脱臼“subluxation”という単語を意味のある診断であるかのように使う、生物学的にありそうにない診断や治療をする、内臓疾患など骨格と筋の状態ではない病気を治すと主張する、反医薬品反医学プロパガンダ、誤解を招く宣伝、恥知らずな契約、亜脱臼で免疫が低下しカイロで免疫強化という根拠のない主張、臨床研究や根拠に基づいた医療の不健全な無視と自然経過やプラセボ効果を含む非特異的治療
(少しは良心が残っているらしいけど)

  • オーガニックオレオ?化学者が「有機」が実際何を意味するのか説明する

Organic Oreos? A chemist explains what 'organic' really means
Josh Bloom July 5, 2016, 12:30 PM
http://www.chicagotribune.com/news/opinion/commentary/ct-organic-food-oreos-science-perspec-0705-jm-20160701-story.html
爪切りと潜水艦の船体とワッフル焼き器の共通点は?どれも有機物(オーガニック)ではない。当惑した?「オーガニック」という単語は今やオレオの一部やクラフトのマカロニやチーズに大きく書かれている。これらは適量食べればあなたを早く墓場に送ることはないが、もしあなたがそれを健康を意味する「魔法の言葉」だと思うなら騙されている。あなただけではない。市場調査によると多くの人は「有機」でないものは買わないという結論に至ったように見える。だから何でもかんでもオーガニックにしよう!
オーガニック崇拝は今やオーガニックウォーター、オーガニックタンポン、オーガニック猫トイレが実際に買えるところまできた。この「ムーブメント」の狂気の沙汰はさらに悪化するだろう。
ところでこのオーガニックという単語の由来を検討するのは面白いだろう。まずこの単語の起源は1700年代、化学者が名付けた。当時の科学者は物質には2種類あると信じていて、生き物に由来するものとそうでないもの、である。つまりオーガニックの最初の定義は「生き物に存在するもの」である。18世紀移行定義は拡大され現在の定義は炭素を含むもの、である(但し例外があり二酸化炭素や重炭酸ナトリウムなどは無機物とみなされている)。
化学用語と他の分野での使用方法が違うことは多数の矛盾を生みだした。
ネオニコチノイドや遺伝子組換え食品は全てオーガニック(有機化合物)である。しかしオーガニックと呼ばれるものには使うことが認められていない

  • 低温抽出コーヒー初級講座

Cold Brew Coffee 101
by Berkeley Wellness | July 11, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/cold-brew-coffee-101
低温抽出コーヒーに出会ったことがあるだろう。この流行の飲料は、基本的には挽いたコーヒーを室温または冷やした水で10-20時間抽出したものである。技術やレシピは様々である。コーヒーの可溶性成分はお湯より水で解けにくいためより細かく挽いたコーヒーを使って長時間抽出する。しかし低温抽出コーヒーについて一般化することはできない。3津の点について簡単にみてみよう。
カフェイン
カフェインの溶出量は豆の使用量や種類、水温、時間など様々な要因で影響される。Starbucksのウェブサイトによると普通のアイスコーヒーは12オンスで120mgのカフェインを含み、低温抽出コーヒーは150 mgである。他のものは多いことも少ないこともあるだろう。一部の企業はデカフェ低温抽出コーヒーを売っている
酸性度
低温抽出コーヒーはpHが少し高いので胃酸の逆流がある人にはいいと宣伝されている。しかし全ての低温抽出コーヒーがそうとは限らない。さらに酸性の飲料が胃酸を逆流させるかどうかも疑問である。
フレーバー
2015年のChemical & Engineering Newsに記述されているように、この抽出方法で分子がどう変わるのか正確にはわからない。低温抽出のほうが美味しいかどうかについても反対意見がたくさんある
基本
好きなら−そしてプレミアム価格がきにならないなら低温抽出コーヒーを飲めばいい。いろいろな製品があり自分でも作れる
(流行ってるらしい)

  • 指しゃぶりや爪噛みはアレルギー予防になる−ニュースから

SMC NZ
Thumb-suckers and nail-biters defended against allergies – In the News
July 12th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/07/12/thumb-suckers-and-nail-biters-defended-against-allergies-in-the-news/
Dunedin研究の研究者らが指しゃぶりや爪噛みをする子ども達は大きくなってからアレルギーになる可能性が少ないことを発見した。
Dunedin研究は1972年から73年に生まれた1037人をフォローしたものでドキュメンタリーシリーズWhy am I?で取り上げられている。この研究の最新結果がPediatricsに発表され、指しゃぶりや爪噛みをすることとアレルギー発症リスクの低さに関連がみつかった。
研究リーダーのBob Hancox教授は子どもの頃の微生物暴露が免疫機能に影響するのではないかと言っている。この縦断研究の子ども達は5, 7, 9および 11才で指しゃぶりと爪噛みの評価をしていて13才と32才でアトピー感作(皮膚プリック検査陽性)をチェックしている。指しゃぶりや爪噛みをする子どもはしない子どもより感作頻度が少なかった。この影響は成人後も持続し「衛生仮説」を支持する。
以下報道へのリンク