食品安全情報blog過去記事

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ガラクトオリゴ糖摂取に関連する希なアレルギー反応症例

RARE CASES OF ALLERGIC REACTIONS LINKED TO CONSUMPTION OF GOS
http://www.ava.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/press-release-gos-allergy-12jul-(final-media).pdf
・保健省(MOH)とAVAは、シンガポールで販売されている一部の調整ミルクに含まれるガラクオリゴ糖(GOS)製品の摂取に関連する希なアレルギーの症例について人々に情報提供する。
・2007年以降、毎年平均2例のGOSアレルギーが報告されている。全ての症例でアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息のようなアトピーやアレルギーの既往症があり、ハウスダストのダニに感作されている。これまで2才以下でのGOSアレルギーの事例は報告されていない。
・我が国民のGOS暴露は、乳児用ミルク、子ども用フォローアップミルク、妊娠または授乳中の女性でみられる。GOSアレルギーの症状は以下のようなものがある:
a)呼吸器:鼻水、鼻づまり、咳、喉や胸の苦しさ、喘鳴
b)皮膚:じんましんやかゆみ、目のかゆみ
c)消化管:下痢
・GOSは消化管の健康維持に役立つ善玉細菌の増殖を促進するプレバイオティクスとして食品に添加される炭水化物である。シンガポールを含む多くの国で食品への使用が認められている
・GOSがアレルギーの原因だという報告はあまりない。アレルギーの既往症のない健康なヒトがGOSの摂取によりアレルギーになる可能性は低い。現在または過去にGOSを摂取してアレルギー反応が出ていない人がGOSアレルギーになる可能性は極めて低い。
・国内の医師がGOSによるアレルギー反応誘発メカニズムをより良く理解するための研究を行っている。我々は事態を監視し続ける
・GOSを含む食品は明確に表示しなければならない。消費者は成分表示を見て製品に含まれるかどうかわかる。
・喘息やアレルギー性鼻炎アトピー性皮膚炎などのアレルギーの既往症のある人は初めてGOSを含む製品を摂る場合には十分注意するように。
・アレルギー反応が出たら病院に。もし重症反応なら救急治療を。フォローアップは食物アレルギーの専門医に。