食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 閉経期症状と人口動態的心理社会学的要因

Menopause symptoms and relationship to demographic and psychosocial factors
13-Jul-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-07/tnam-msa070816.php
Menopauseに発表された3302人の42-52才の女性を1996年から2013年までフォローしたSWAN研究の結果。観察は17814、一人当たり平均フォローアップ期間は12.2年。
血管運動症状(VMS)のパターンが典型的には4つあり、早期発症(閉経の11年前)して閉経により減少する、遅く発症(最終月経近傍)してその後低下する、早期発症高頻度持続、低頻度、である。早期発症女性はベースラインの不安や鬱レベルが高く健康状態が悪く閉経が遅い傾向がある。持続する高VMS群は学歴が低く飲酒量が多く健康状態が悪く撃つや不安レベルが高く症状に対して過敏である傾向がある。白人に比べて中国人は低VMS群が多い。
(交絡がたくさんありそう)

  • The Lancet:肥満は早期死亡と関連、男性のほうが影響が大きい

The Lancet: Obesity linked to premature death, with greatest effect in men
13-Jul-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-07/tl-tlo071216.php
肥満や過体重が早期死亡と関連することを発見した390万人研究が本日The Lancetに発表された。冠動脈心疾患、脳卒中、呼吸器疾患、がんが増加する。肥満または過体重のヒトの全体としての早期死亡(70才前)は男性が女性の約3倍。

  • 腸内細菌のバランスの悪さが糖尿病リスクを増やす

Gut bacteria imbalance increases diabetes risk
13-Jul-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-07/uoct-gbi071216.php
デンマークの糖尿病でない277人と2型糖尿病患者75人の血中の1200以上の代謝物と数百の腸内細菌のDNAに基づく調査を行った。インスリン抵抗性のヒトは血中の分岐鎖アミノ酸濃度が高く、これが腸内細菌叢の特定の変化に関連していた。腸内細菌による分岐鎖アミノ酸合成は主にPrevotella copri と Bacteroides vulgatusにより、マウスにPrevotella copriを3週間与えたところ分岐鎖アミノ酸濃度が高くなりインスリン抵抗性を示した。Nature。
(同じ菌でも研究によって悪者扱いだったり善玉と言われたりする)