食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 追悼

Nature
Alfred G. Knudson (1922–2016)
Carlo M. Croce
Nature 536, 397 (25 August 2016)
http://www.nature.com/nature/journal/v536/n7617/full/536397a.html
網膜芽細胞腫の観察をしていて、がん抑制遺伝子の分野を開拓した。
7月10日、93才で亡くなった
1971年、がん遺伝子の研究が花盛りだった時代に、細胞増殖機能の活性化だけでなく増殖抑制機能の消失というツーヒットがん仮説を提唱し大きな影響を与えた。

  • 製品レビュー:オートシリアル

コンシューマーラボ
Product Review: Oat Cereals
8/23/16
https://www.consumerlab.com/reviews/Oat-based%20Cereals/oats/
人気のあるオート麦のシリアルを調べた−予期せぬグルテンに注意
オクラトキシンの基準値超過は見つからなかった。しかしグルテンフリーと表示している製品にグルテンが検出されたものがある。

  • 砂糖、食生活、肥満−ニュースから

SMC NZ
Sugar, diet and obesity – In the News
August 29th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/08/29/sugar-diet-and-obesity-in-the-news/
週末に健康的な食事や肥満における砂糖と遺伝子の役割についてのメディアでの議論にニュージーランドの科学者が参加していた
Philip Matthewsは肥満対策についての健康の専門家と政治家の二分について書く。オタゴ大学国立依存センターのDoug Sellman教授は「政府は科学的根拠があっても規制はしたくないように見える」という。一方Maurice Wilkins センターのPeter Shepherd教授はニュージーランドの子どもの肥満率における砂糖の役割を呼気検査を用いて調べている。「砂糖が子ども達の健康にどう悪影響を与えているのかについての議論はあるが生物学的影響についての研究は乏しい」
オタゴ大学のJim Mann教授とLisa Te Morenga博士はLancetに「炭水化物と脂肪を対立させるのは止めよう」と書いて食事の質に焦点をあてるべきだという。Mann教授は流行のダイエット法は誤解を招くだけでなく危険な可能性もあると言う。「食事ガイドラインでは地中海食や北欧食や和食などを含む多様な食生活が認められている。しかし極端に炭水化物を制限したりする原始人ダイエットやアトキンスダイエットのようなものはナンセンスである」という。
NZヘラルドは先月サモアの人々にみつかった希な遺伝的変異についての研究を発表したStephen McGarvey教授とのQ &Aを掲載した。
(各リンク)

  • ジカ懸念のなかボルチモアは蚊駆除のための散布を予定

Baltimore to Spray for Mosquitoes Amid Zika Concerns
August 28, 2016
http://baltimore.cbslocal.com/2016/08/28/baltimore-to-spray-for-mosquitoes-amid-zika-concerns/
フロリダの国内ジカ感染症例が増加するに連れ、連邦レベルでの蚊を媒介とするウイルスの予防対策を求めるプレッシャーが高まってきた。今週FDAが全ての国内献血センターの血液のジカウイルス検査を始めるよう求めた。
日曜日の夜、蚊コントロールサービスは特定の地域の殺虫剤散布を開始する。

  • ジカ恐怖のなか、フロリダのテーマパークは蚊避けを提供

Amid Zika fears, Florida theme parks offer mosquito repellent
August 28, 2016
http://edition.cnn.com/2016/08/27/us/florida-theme-parks-mosquitoes/
ディズニー、ユニバーサル、シーワールド等がEPAの認可している昆虫忌避剤を無料で提供しはじめた
(遠い国のマラリア対策への殺虫剤使用にいろいろ難癖つけて反対とかしていても、自分たちの身近な恐怖には殺虫剤使うんだよね。耐性ができてDDTGM蚊が現実的になったらどうするんだろう)

Zika virus: Singapore confirms 41 locally-transmitted cases
August 29, 2016
http://edition.cnn.com/2016/08/29/health/asia-zika-virus/

  • インスタント麺は健康に悪い?

Are instant noodles bad for your health?
Lucy Cormack Aug 29 2016
http://www.goodfood.com.au/recipes/news/are-instant-noodles-bad-for-your-health-20160828-gr3a3z.html
Smithの塩味ポテトチップス8袋とビッグマック2つに共通して入っているのは?どちらもオーストラリアで販売されているインスタント麺の一袋より塩が少ない。
The George Institute for Global Healthの研究者らが2012年から2016年に10ヶ国で集めた765の麺の調査結果である。オーストラリアで販売されているインスタント麺は二番目に塩が多く、1袋で1日の推奨摂取量5gの80%以上になる。
(表や図あり。対象製品に日本は含まれない。4gで「愕然としたstunned」とか言っているので日本はどうしよう)

  • 女性はがんになるより太る方が心配

Women more concerned about getting fat than getting cancer
Herald Sun August 27, 2016
http://www.dailytelegraph.com.au/news/women-more-concerned-about-getting-fat-than-getting-cancer/news-story/72500d63df4b28b077e4901e5b51e3e3
新しい全国調査によるとオーストラリア人女性はがん、鬱、痛みより太ることのほうが心配。しかし体重管理が最大の健康上の懸念であるにもかかわらず、それについては何もしていない。3236人の女性の調査。
一方保健の専門家200人への調査では女性の健康の懸念はトップがメンタルヘルスと閉経期。調査を行った健康情報サービス女性の健康のためのJean Hailesの副CEOである心理学者Mandy Deeksは女性達が「グーグル先生」に頼ることを懸念している。そうではなく政府のウェブサイトやがん評議会のような団体を見て欲しい。無作為に検索すると不安がおおきくなるだけでなく治療が遅れる
(以下ボディイメージ等の話題。そんなに心配なのに肥満が増加とは?)

  • Pete Evansは乳製品が骨からカルシウムを除去すると主張する:医師は何と言っているか?

Pete Evans claims dairy removes calcium from bones: What do the doctors say?
ABC Sydney By Amanda Hoh
http://www.abc.net.au/news/2016-08-29/how-important-is-calcium-doctors-have-their-say-pete-evans/7794132
セレブシェフのPete Evansが乳製品は骨からカルシウムを除去すると主張するが、医師らはこのシェフの助言を批判してきた。骨粗鬆症オーストラリアの医学主任でMonash大学医学部長のPeter Ebeling教授は、Evansがカルシウムは酸性だから骨が溶けるという古いデータを引用しているという。それは事実ではない。彼は完全に間違っている。
食事からカルシウムを摂ることは重要で、乳製品はカルシウムの良い摂取源である。
健康な骨を維持するためには3つの要因があり、カルシウムと、ビタミンDと、定期的な運動である。

  • 米国のEpiPen価格の急騰、しかしカナダ人はパニックになる必要はない:食物アレルギーカナダ

EpiPen Prices Skyrocket In U.S., But Canadians Should Not Panic: Food Allergy Canada
08/28/2016
http://www.huffingtonpost.ca/2016/08/27/epipen-prices-canada_n_11741240.html
命に関わる食物アレルギーのある人が持ち歩く救急薬の急騰が米国で怒りを招いているが、カナダでは価格システムが違うので慌てる必要はない、と食物アレルギーカナダのLaurie Harada会長は言う。米国ではEpiPenはMylanが販売していて過去9年で500%以上の値上げ、1パック2本入りを94ドルから600ドルにした。カナダでは一回のオートインジェクターで約120カナダドルでPfizerが販売している。

  • 指定薬物を含有する危険ドラッグの発見について

平成28年8月26日
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11126000-Iyakushokuhinkyoku-Kanshishidoumayakutaisakuka/160826tokyo.pdf
K2とかSpiceとかの名称で植物に薬物を加えたもの
国内業者によるインターネット販売品