食品安全情報blog過去記事

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意見

Setting of maximum residue levels for amitraz, coumaphos, flumequine, oxytetracycline, permethrin and streptomycin in certain products of animal origin
EFSA Journal 2016;14(8):4570 [39 pp.]. 26 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4570
アミトラズ、クマホス、フルメキン、オキシテトラサイクリン、ペルメトリンストレプトマイシンは動物用医薬品として使用される物質で、それらは以前EUで農薬の成分としても使用されていた。アミトラズ、ペルメトリン、フルメキン、ストレプトマイシンは動物由来食品の残留物から予期される消費者暴露は毒性参照値を超えず、そのため消費者に受け入れられないリスクを引き起こす恐れはない。クマホスに関しては、リスク管理者は、既存MRLsが消費者を十分保護することを保証するための追加リスク管理方法を検討すべきである。EFSAはこの評価で入手可能な情報からは消費者の健康の懸念が排除できなかったので、オキシテトラサイクリンのMRLを設定しなかった。

  • Syngentaによる、これまで起源に関わらず認可されていないトウモロコシBt11 × 59122 × MIR604 × 1507 × GA21と20のサブコンビネーションの食品及び飼料としての使用、輸入、加工のための販売申請(EFSA-GMO-DE-2011-99)についての科学的意見

Scientific Opinion on an application by Syngenta (EFSA-GMO-DE-2011-99) for the placing on the market of maize Bt11 × 59122 × MIR604 × 1507 × GA21 and twenty subcombinations, which have not been authorised previously independently of their origin, for food and feed uses, import and processing under Regulation (EC) No 1829/2003
EFSA Journal 2016;14(8):4567 [31 pp.]. 26 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4567
この意見では5つのイベントスタックトウモロコシと起源に関わらない20のサブコンビネーションを評価した。EFSAのGMOパネルは、以前、この5イベントスタックトウモロコシを作るために組み合わされた5つそれぞれのイベントを評価しており、安全上の懸念は確認されていない。申請の範囲(休耕)、暴露ルート、限られた暴露量を考慮して、この5イベントスタックトウモロコシは生育可能な穀物が予期せず環境に放出されても安全上の懸念は生じない。この5イベントスタックトウモロコシは申請の範囲で従来相当品と同様に安全であり同様の栄養がある。20のサブコンビネーションについては証拠の重みアプローチに従い、5イベントスタックトウモロコシと同様に安全であることが予期されている。対象となる育成アプローチからこれらの組み合わせが作られ、将来EUに輸入されるのであれば、申請者は関連情報を提出すべきである。この場合、この情報は新しく発現するたんぱく質の発現量に着目すべきである。

The safety of annatto extracts (E 160b) as a food additive
EFSA Journal 2016;14(8):4544 [87 pp.]. 24 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4544
ビキシンベースとノルビキシンベースのアナトー抽出物の安全性の再評価。毒性データベースから導出された許容一日摂取量(ADI)は6 mgビキシン/kg体重/日と0.3 mg ノルビキシン/kg体重/日である。ビキシンの推定暴露量は、全ての人口集団と使用拡大を含む全ての詳細暴露シナリオでADI以下である。ノルビキシンにはいくつかの人口集団の95パーセンタイルで使用拡大による超過が観察された。

  • 全ての動物種用香料として使用される化学グループ21に属する芳香族ケトン、2級アルコール、関連エステルの安全性と有効性

Safety and efficacy of aromatic ketones, secondary alcohols and related esters belonging to chemical group 21 when used as flavourings for all animal species
EFSA Journal 2016;14(8):4557 [17 pp.]. 23 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4557
化学グループ21に属する10化合物の安全性と有効性について。現在食品の香料として認可されている。この意見では8物質について取り上げる。それぞれ対象種に安全な使用料が設定された。これらは食品の香料として認可されていて飼料の機能は本質的に同じため、有効性の論証は必要ない。

  • 全ての動物種に香料として使用される化学グループ4に属する非共役及び累積不飽和直鎖及び分岐鎖、脂肪族1級アルコール、アルデヒド、酸、アセタール、エステルの安全性と有効性

Safety and efficacy of non-conjugated and accumulated unsaturated straight-chain and branched-chain, aliphatic primary alcohols, aldehydes, acids, acetals and esters belonging to chemical group 4 when used as flavourings for all animal species
EFSA Journal 2016;14(8):4559 [22 pp.]. 22 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4559
この意見はこのグループの23化合物について。これらは現在食品の香料として認可されている。11物質については全ての対象種の完全飼料に最大使用量5 mg/kgで安全であり、9物質については通常使用量1 mg/kgが安全だと考えられているネコ以外の全ての種に最大使用量5 mg/kgで安全であり、3物質については通常使用量1 mg/kgですべての種に安全である。すべての物質が食品に香料として使用されていて飼料の機能は本質的に食品と同じため、有効性の論証は必要ない。

  • 残留農薬部会(CCPR) の第48回委員会でEUの見解を準備するための科学的支援

Scientific support for preparing an EU position in the 48th Session of the Codex Committee on Pesticide Residues (CCPR)
EFSA Journal 2016;14(8):4571 [166 pp.]. 22 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4571
2015年には、JMPR(FAO/WHO 合同残留農薬専門家会議)は消費者リスク評価に使用される12物質の毒性参照値と27物質の最大残留基準(MRLs)の設定について評価し、EFSAは前回のCCPR委員会でEUが取り上げた特定の懸念に関するコメントを準備した。この報告書ではEUの見解を導出する関連調査結果が要約されている。

  • シルチオファムの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance silthiofam
EFSA Journal 2016;14(8):4574 [21 pp.]. 22 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4574
情報不足と懸念が確認された。

  • 除草剤耐性、高オレイン酸、遺伝子組換えダイズ305423 × 40-3-2の食品及び飼料としての使用、輸入、加工のためのPioneerによる販売申請(EFSA-GMO-NL-2007-47)についての科学的意見

Scientific Opinion on an application by Pioneer (EFSA-GMO-NL-2007-47) for the placing on the market of the herbicide-tolerant, high-oleic acid, genetically modified soybean 305423 × 40-3-2 for food and feed uses, import and processing under Regulation (EC) No 1829/2003
EFSA Journal 2016;14(8):4566 [31 pp.]. 18 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4566
申請の範囲では、ダイズ305423 × 40-3-2はヒトと動物の健康と環境の潜在的影響について非GM比較対象作物と非GM市販ダイズ種と同様に安全である。