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欧州人のピロリジジンアルカロイドへの食事暴露評価

Dietary exposure assessment to pyrrolizidine alkaloids in the European population
EFSA Journal 2016;14(8):4572 [50 pp.]. 26 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4572
ピロリジジンアルカロイド(PAs)への慢性及び急性の食事暴露は欧州人では植物由来食品の摂取からと推定されている。「幼児」(LB–UB)の平均慢性食事暴露の最高推定量は34.5–48.4 ng/kg体重(bw)/日、高暴露集団では154–214 ng/kg bw/日(LB–UB、「幼児」でも)となっている。より保守的なシナリオに従い、「幼児」に急性平均暴露の最高推定量と95パーセンタイル暴露を計算すると、最大平均暴露311ng/kg bw/日、最大95パーセンタイル暴露821 ng/kg bw/日だった。お茶とハーブティーがPAsへの総暴露への圧倒的に主要な平均的要因である。消費者の中でも、成人では、ハチミツの摂取による平均慢性暴露は0.1〜 7.4 ng/kg bw/日の範囲で (最小LB−最大UB)、一方多量摂取者では0.4 〜 18 ng/kg bw/日だった(最小LB−最大UB)。.若者では、ハチミツの平均的な摂取者では、推定量は0.3 〜 27 ng/kg bw(最小LB−最大UB)、多量摂取者では0.7〜31 ng/kg bw/日(最小LB−最大UB)だった。花粉をベースにしたサプリメントの摂取による食品サプリメントの特別な暴露シナリオでは0.7〜 12 ng/kg bw/日の範囲のPasへの慢性暴露を示した(最小LB−最大UB)、一方急性暴露は2.8〜44 ng/kg bw(最小LB−最大UB)、どちらの場合も、消費者のみ。同様に特定の植物抽出物2gの150mlの浸出液を摂取すると最大67,000 ng/kg bw/日のPAs暴露につながる(例えばルリジサの浸出液)。
(分析したPAは28種類。緑茶や紅茶からも検出されている。というか緑茶でも紅茶でもそんなに少なくない。本当?茶にPA?
この論文だとCamellia sinensisからは出てなさそうなんだが。一般的には茶の毒性はEGCGと言われることが多い。
Survey of pyrrolizidine alkaloids in teas and herbal teas on the Swiss market using HPLC-MS/MS
http://link.springer.com/article/10.1007/s00216-014-8142-8