食品安全情報blog過去記事

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Scienceニュース

  • スウェーデンの研究者がこれまでで最初に提供されたCRISPR食を食べた?

Did a Swedish researcher eat the first CRISPR meal ever served?
By Jon CohenSep. 7, 2016 ,
http://www.sciencemag.org/news/2016/09/did-swedish-researcher-eat-first-crispr-meal-ever-served
スウェーデンの植物学者Stefan JanssonがCRISPR-Cas9でゲノムを編集した植物を栽培し、育て、食べた歴史的イベントだろうと言う。9月5日のUmeå大学のプレスリリースでCRISPR-Cas9で遺伝子を改変した種子から育てたキャベツ300gを含むパスタについて述べている。JanssonはラジオスウェーデンガーデニングショーのホストであるGustaf Klarinと一緒にそのランチを楽しんだ。
Janssonのラボがその種子を作ったわけではなく、匿名の他国の同僚から受け取ったという。EUはまだCRISPR-Cas9がGMOに分類されるかどうか決めていないので栽培は違法である。しかし実験室で同様の種子を育てることはスウェーデン農業委員会が認めている。外来DNAを含まないものはGMOではないとしているからだ。
米国では4月にCRISPRで操作したマッシュルームが規制対象ではないとUSDAが判断している。ただキノコは真菌で植物ではない。

  • ほとんどのザトウクジラはもはや絶滅危惧種ではない、米国が言う

Most humpback whales no longer endangered, United States says
By Virginia MorellSep. 7, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/09/most-humpback-whales-no-longer-endangered-united-states-says
過去46年で回復し、絶滅危惧種リストから除かれた、と火曜日に政府が発表した。NOAAのEileen Sobeckは「真の生態学的成功物語である」という。
(ウナギでもマグロでも、保護は未来永劫食べられないということではないのに。食文化だなんだと言っている人たちのほうが絶滅させろと言ってる)

  • インドの最初の遺伝子組換え食用作物が認可に向けてゆっくり進む

India’s first transgenic food crop edges toward approval
By Pallava BaglaSep. 7, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/09/india-s-first-transgenic-food-crop-edges-toward-approval
インドは最初の遺伝子組換え食用作物の認可に向けて大きな一歩を前進した。昨日発表された安全性レビューで、環境大臣GMマスタードは「公衆衛生あるいはヒトや動物の安全上の懸念とはならない」とした。支持者は安堵し反対者は意見を変えない。
インドは2004年にGM綿を導入し今やインドで栽培されている全ての綿の90%以上である。しかしその後のGM食用作物の認可には用心深く、2010年にはGMナスの商用栽培を保留にした。このモラトリアムは続いていてすぐには止めそうにない。GMマスタードについてはもう少し明るい見通しがある。30日間のパブリックコメントを経て判断されるだろう。

  • 一緒に寝ることの暗黒面−主任検察裁判官Deborah Marshall

The dark side of co-sleeping – Chief Coroner Judge Deborah Marshall
September 8th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/09/08/the-dark-side-of-co-sleeping-chief-coroner-judge-deborah-marshall/
一緒に寝ることによる赤ちゃんの死亡を減らすために重要なことは、赤ちゃんに安全な睡眠環境を提供できるように家族を教育し設備整えることだとDeborah Marshallが書いている