食品安全情報blog過去記事

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魚の摂取に関する食事アドバイス

Dietary advice on fish consumption
改訂27.9.2016
https://www.evira.fi/en/foodstuff/information-on-food/food-hazards/restriction-on-the-use-of-foodstuffs/dietary-advice-on-fish-consumption/
魚は推奨される食品で魚をもっと摂取するべきである。魚は健康的な脂肪酸、数種類のビタミンとミネラル、たくさんのたんぱく質を含んでいる。魚には特にn-3脂肪酸ビタミンDが豊富に含まれている。魚に含まれる有益な脂肪酸は心疾患のリスクを減らすことが示されている。
国家栄養評議会の助言
・魚は少なくとも一週間に二回食べるべきである。
・様々な種類の魚が食事に変化を与えるだろう。
魚の摂取についての食事アドバイスの例外[1]
魚の有益な栄養価にもかかわらず、バルト海、特にボスニア湾とフィンランド湾でとれたサケ、マス、ニシンを摂取すると、消費者には健康に有害なダイオキシンやPCB化合物が通常量より高くなる恐れがある。また、通常量より高いメチル水銀が捕食魚、特に内水域でとれたキタカワマス(pike)から検出されることがあるが、海でとれたキタカワマスからも検出されることがある。魚齢が上がるほど、より多くの汚染物質が蓄積される。
これらの理由から、フィンランド食品安全局Eviraは魚の摂取に関する一般的な食事アドバイスに以下の例外を公表している。
・子供、青年、老人は汚染された17cm以上の大きなニシンを食べないほうが良く、もしくはその代わりにバルト海でとれたサケやマスを月に1〜2回以上食べるとよい。
・子供、青年、老人は湖や海でとれたキタカワマスを月に1〜2回以上食べないほうがよい。
・妊娠中の女性と授乳中の女性は、水銀が蓄積されているのでキタカワマスを全く食べてはいけない。
・日常的に内水域の魚を食べている人には、水銀が蓄積している他の捕食魚についても摂取を減らすよう助言する。キタカワマスだけでなく、大きなスズキ、カワカマス、カワミンタイが含まれる。
魚汚染物質と摂取制限
食事アドバイスの目的は魚の安全な摂取を保証することである。助言は魚に含まれるダイオキシン、PCB化合物、水銀、セシウム-137に関連している。安全性評価は魚の一人前の分量100gに基づいている。一人前の量が少ないなら、魚を食べる回数を増やすことができる。バルト海でとったスズキやサケ、マスは内水域の捕食魚と同じ様に時々食べてもよい。たとえば年間の総摂取量のバランスをとって制限するのであれば、夏に大量に食べてもよい。

魚の脂肪に蓄積されたダイオキシンとPCB化合物の一部(最大1/3)は調理前に魚の皮をはぐことで除去できる。食事アドバイスの例外は17cm以下の小さなニシンである。切り身にしたニシンは大抵大きく、17cm以上の長さである。
内水域の魚のダイオキシンとPCBの量は通常低く、水銀量はキタカワマスよりもほかの湖水魚のほうが低い。魚の水銀とセシウム-137の量は湖ごとに異なる。
養殖魚は魚飼料の品質管理が行われているので、ダイオキシンとPCB化合物はごく少量しか含まれない。

[1]汚染物質量に基づきフィンランド食品安全局が発表した助言
関連する話題
・様々な種類の魚を週に二回(Eviraのパンフレット)
Varying species of fish twice a week (Evira's brochure)
https://www.evira.fi/en/about-evira/publications/food/brochures/varying-species-of-fish-twice-a-week/
・Tutkimus dioksiinin saannista, (フィンランド語)
https://www.evira.fi/yhteiset/vierasaineet/tutkimukset-ja-projektit/dioksiinin-saanti/
EU Kalat II -tutkimushanke - Itämeren tärkeimmät ympäristömyrkyt kalassa, (フィンランド語)
https://www.evira.fi/yhteiset/vierasaineet/tutkimukset-ja-projektit/eu-kalat-ii--hanke/
・Vierasaineet
https://www.evira.fi/en/shared-topics/contaminants/
・Usein kysyttyä vierasaineista, (フィンランド語)
https://www.evira.fi/yhteiset/vierasaineet/usein-kysyttya/

(前のとどこが変わったのかわからないので全文)