食品安全情報blog過去記事

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論文

New guideline on calcium and vitamin D supplementation
24-Oct-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/acop-ngo101816.php
米国骨粗鬆症財団と米国心臓病予防学会がカルシウムとビタミンDサプリメントについての新しい臨床ガイドラインを発表した
概ね健康な成人においてはビタミンDの伴う/伴わないカルシウムサプリメントと心血管系疾患に明確な関連はない。
耐容上限摂取量(1日2000-2500mg)未満の食事またはサプリメントからのカルシウムの摂取は心血管系の観点からは安全だとみなせる
Annals of Internal Medicineに発表。

  • AAPがSIDS予防のための新しい睡眠助言を発表

AAP announces new safe sleep recommendations to protect against SIDS
24-Oct-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/aaop-aan101716.php
米国小児科学会(AAP)が睡眠に関連する死亡リスクを減らすために、乳児は両親と同じ部屋で、別々の寝具に眠るべきだという新しい方針を発表した。最低生後6ヶ月まで、望ましいのは一才まで、乳児と両親は寝室を同じにするよう薦める。テクニカルレポートとともにPediatricsの2016年11月号に発表。

  • 米国でがん死亡のどのくらいが喫煙のせいか?

What proportion of cancer deaths are attributable to smoking around the US?
24-Oct-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/tjnj-wpo102016.php
JAMA Internal Medicineに発表された新しい論文によると米国では州により喫煙によるがん死亡の割合は異なるが南部で高く、一部では男性のがん死亡の40%が喫煙に関連すると推定される。

  • 長期大気汚染暴露は高血圧と関連

Long-term exposure to air pollution linked to high blood pressure
24-Oct-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/esoc-let102116.php
European Heart Journalに発表された5ヶ国の41000人を5-9年フォローした大気汚染と交通の騒音の影響を調べた大規模研究。"European Study of Cohorts for Air Pollution Effects" (ESCAPE)プロジェクトの一環。

  • 女性が飲酒とその害において男性に追いつきつつある

Women catching up with men in alcohol consumption and its associated harms
24-Oct-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/b-wcu102116.php
BMJ Openに発表された1世紀に渡る入手可能な国際的根拠の解析。この傾向は「性的収斂sex convergence」として知られるが特に若年成人で顕著である。
歴史的には男性の方が女性より飲酒しやすく健康に害がある量を飲んできて、男女差は最大12倍だった。しかし今やその差は狭まっている。男性の飲む量が減ったからというより女性の飲む量が増えたことのほうが寄与が大きいことが示唆されている。

  • 香りのついた製品:人々へのリスクと利益?

Fragranced products: Risks for people and profits?
24-Oct-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/uom-fp102316.php
メルボルン大学の研究者らがアメリカ人の1/3はエアフレッシュナーや掃除、洗濯用製品、香り付きキャンドル、香水、パーソナルケア用品などのような香り付き消費者製品に暴露されたときに喘息発作や頭痛などの健康上の問題を報告することを発見した。また20%は香りを感じたときにはできるだけ早く立ち去ると回答し、事業の利益にも影響する可能性を発見した。ホテルや空港で香料を使っていない方を選ぶとする人は香料を使っているほうを選ぶ人の2倍。Air Quality, Atmosphere & Healthに発表。

  • エネルギードリンクとアルコールを混ぜることは青少年の脳にコカインのように影響する可能性がある

Mixing energy drinks, alcohol may affect adolescent brains like cocaine
24-Oct-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-10/pu-med102416.php
Purdue大学のRichard van Rijn助教の研究によると高濃度のカフェインを含むアルコール飲料はコカインを摂取したのと似た青少年の脳の変化を引き起こす。マウスでの実験。PLOS ONEに発表。
(カフェインプラスアルコールへの警告が多い)