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1日1個の卵を食べることは脳卒中リスクを下げるかもしれない

Behind the headlines
Eating one egg a day may lower risk of stroke
Wednesday November 2 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/11November/Pages/Eating-one-egg-a-day-may-lower-risk-of-stroke.aspx
Timesが「1日1個の卵を食べることは致死的脳卒中の可能性を減らせる」と報道した。約30万人をカバーする既存データのレビューが1日1個の卵を食べることが脳卒中リスクを下げるかもしれないが心疾患リスクは下げないことを示唆する。卵の健康影響については何年も議論されてきた。卵にはコレステロールが含まれそれがコレステロール濃度を上げて心疾患リスクを上げると考えられてきた。しかしより最近の研究では、食品中のコレステロールは血中コレステロール濃度に与える影響が小さいことが示された−血中コレステロールのほとんどは肝臓で作られる。
研究者らは卵を食べることと脳卒中と心疾患の関連についての根拠の解析を更新したかった。解析の結果、1日約1個の卵を食べることは心疾患とは関連が無く脳卒中については小さな(12%)リスクの削減がみられた。
この研究は卵は健康的な食生活の一部であるという考えを支持する。しかしこれは人々の食生活全体をみたわけではなく卵の調理法もみていない。また多ければ良いわけでもない。卵はタンパク質とビタミンやミネラルの良い摂取源で、朝食に卵1個を加えることは一日を始める健康的な方法である。