食品安全情報blog過去記事

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喫煙は数百の遺伝子変異を引き起こす

Behind the headlines
Smoking causes hundreds of genetic mutations
Monday November 7 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/11November/Pages/Smoking-causes-hundreds-of-genetic-mutations.aspx
「研究者が喫煙による遺伝子傷害を定量した」とMailが報道した。1日1パックは肺の細胞に150の突然変異を引き起こすという。この研究は5000以上のがんの細胞のDNA配列を解析したもので約半分が喫煙者でのこりが非喫煙者である。全体としてこの研究は喫煙者のがん細胞のほうが突然変異や異常な置換が多いことを発見した。研究者らは1日1パックを1年喫煙したことによる肺だけではなくいろいろな種類の細胞の突然変異数を推定できる。例えば喫煙1年で肺細胞に150の、喉頭細胞には97の、咽頭細胞には39の突然変異を誘発する。研究者らが言うように、この遺伝的解析はどうしてこのような変化がおこるかを確実に言うことはできない。しかしながらこの研究はタバコの害についての既知の有害影響を強調する。喫煙はどんな量でも有害であるが、禁煙するのに遅すぎることはない。