食品安全情報blog過去記事

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論文

  • MRIでスペイン産生ハムの塩含量を予想

Magnetic Resonance Imaging to predict the salt content of Iberian ham
11-Nov-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-11/uoe-mri111116.php
ハムを破壊せずにリアルタイムで結果を出す方法。Journal of Food Engineering

  • 集団の福祉指標が郡レベルでの寿命の不平等を説明するのに役立つ

Population Well-Being Measures Help Explain Geographic Disparities In Life Expectancy At The County Level
Anita Arora
Health Aff November 2016 vol. 35 no. 11 2075-2082
http://content.healthaffairs.org/content/35/11/2075.abstract
集団レベルでの身体的、精神的、社会的健康の指標と地域の寿命に関連がある

  • 研究は米国で冠動脈心疾患が大きく減っていることを発見

Study finds large decrease in coronary heart disease in US
13-Nov-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-11/tjnj-sfl111016.php
JAMAの11月15日号に発表された研究によると、1983年から2011年の間に米国では冠動脈心疾患発生率が約20%減った。
CHDのリスク要因コントロールについてのガイドラインは1977年以降血圧、1985年以降脂質について特に強調してきた。デューク大学医学センターのMichael J. Pencina博士らは5つの観察コホート研究の個々の患者レベルのデータを集めて解析した。その結果CHDはこの期間に約20%減ったこと、糖尿病は増えているのに糖尿病によるCHDは減っていること、喫煙、収縮期血圧脂質異常症とCHDの関連については変わっていないことが示された。
(この間肥満と運動は良くなっていないので禁煙と医薬品は偉大だなと。)

  • USPSTFは心血管系疾患予防のためのスタチン使用についての助言を発表

USPSTF issues recommendations regarding use of statins for the prevention of cardiovascular disease
13-Nov-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-11/tjnj-uir111016.php
JAMAの11月15日号に掲載

  • 健康的ライフスタイルを送ることが遺伝的心臓発作リスクを大きく減らすことができる

Study finds following a healthy lifestyle can greatly reduce genetic heart attack risk
13-Nov-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-11/mgh-sff111016.php
最も遺伝的リスクの高い人たちですら、ライフスタイル要因が頻度を半分に下げられる
NEJMにオンライン発表されると同時にAHA学会で発表されたマサチューセッツ総合病院の研究者らの研究。「この研究の基本的メッセージはDNAは宿命ではない、ということ」とNEJMの責任著者であるSekar Kathiresan医師は言う。「多くの人が、医師も一般人も、遺伝的リスクを避けされないものと考えるが心臓発作についてはそうではない。」
大規模研究の55000人以上の参加者の遺伝的および臨床データを解析した結果。解析対象に含まれるのはこれまで心臓発作リスクと関連があると報告された50の遺伝子変異で、ライフスタイル要因は喫煙、肥満(BMI 30以上)、少なくとも週一回の運動、健康的食生活。
(遺伝子検査なんか推進するよりあたりまえのことを薦めたほうがいいということ。そんなに難しくないのに。)

  • ピーナッツへの早期暴露はアレルギーを予防するかもしれない

ACAAI(米国アレルギーぜんそく免疫学会)
ACAAI: Early Exposure to Peanuts May Thwart Allergy
by Salynn Boyles November 13, 2016
http://www.medpagetoday.com/meetingcoverage/acaai/61394
更新ガイドラインでは乳児へのピーナッツ含有食品導入方法を提供
ピーナッツアレルギーリスクの高い乳児には毎日ピーナッツを導入するようガイドラインを更新
動画でも方法を提示
https://www.eurekalert.org/multimedia/pub/126246.php
ピーナッツが初めての食品にはならないようにして、
4ヶ月から6ヶ月の間に、ピーナッツバターを薄めてスプーンで。
食べたら観察
アレルギーの原因となる食品を導入するのを1才以降にするのは害があるというコンセンサスがあり、そのようなことがないようにすべきである。
WHOによる6ヶ月間母乳のみで育てるようにという助言も問題がある