- 胚性幹細胞と胎児組織研究−Trumpは介入する？
Scienceニュース
Embryonic stem cells and fetal tissue research—will Trump intervene?
By Kelly ServickNov. 11, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/embryonic-stem-cells-and-fetal-tissue-research-will-trump-intervene
生命医学研究の中で特に政治家の注目を集めるのがES細胞と胎児組織である。George W. Bush大統領は厳しく制限しBarack Obama大統領は一部制限を解除した。Donald J. Trumpはどうするだろう？
Government pot is less potent than commercial pot, questioning dozens of scientific studies
By Michael PriceNov. 11, 2016 ,
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/government-pot-less-potent-commercial-pot-questioning-dozens-scientific-studies
今週初め、米国の4州が大麻の娯楽使用を合法化することを投票で認め、4州が医療用を認めた。しかし国の大麻許容度が広がるに連れ、新しい研究は流通している大麻が政府が研究目的で使用を認めているものと似ていないことを示唆している。この知見は政府が栽培した大麻を使った研究の妥当性に疑問を提示する。
コロラド大学の植物遺伝学者Nolan Kaneは個人で栽培した大麻と政府の大麻の化学組成を比較した研究を先月発表した。研究者らは国立薬物乱用研究所（NIDA）の大麻と入手可能な大麻が似ていないことを長く疑っていたがその根拠がなかった。民間の大麻のカンナビノイド量はものにより大きく異なり、NIDAの大麻のカンナビノイド量は「多様性が少なかった」。また平均で10-15%、NIDAの大麻のほうがTHC濃度が低かった。
（そもそも品質管理のされていないものを医薬品として使うというのがおかしい。根拠は原材料だけ同じで中身は違うものについての文献。機能性食品もそうなんだけど）
- 科学を思いこみではなく実績で判断しよう
Natureエディトリアル
Judge science on merit, not assumptions
09 November 2016
http://www.nature.com/news/judge-science-on-merit-not-assumptions-1.20962
特定の国の研究についての偏見は国際関係の成功のために必要な公開性を損ねる
- Trump大統領下での科学
Science under President Trump
09 November 2016
http://www.nature.com/news/science-under-president-trump-1.20966
世界はエビデンスの価値と力に信頼を失うべきではない
- Trumpのもとで科学者は何に集中すべきか
Natureオピニオン
What scientists should focus on — and fear — under Trump
11 November 2016
http://www.nature.com/news/what-scientists-should-focus-on-and-fear-under-trump-1.20974
9人の専門家が考えを述べている
Douglas Sipp：医薬品の基準低下に注意
Daniel M. Kammen：仕事を作るためにクリーンエネルギーに戻ろう
Stuart Russell：核の地雷原をつま先立ちで歩く
Lars Brozus & Oliver Geden：政策決定を研究しよう
John Krige：戦いの後のつながりを保とう
Elena Cattaneo：過去の苦闘から力を引き出そう
David Kaiser：科学の楽しさを分かち合おう
Nathaniel Comfort：啓蒙の価値の復権
Cassidy Sugimoto：不平等の研究を強化し世界的であることを維持しよう
- 訪問販売協会Direct Selling Association (DSA)は違法な健康強調表示を無視している？
TINA.org
Is the DSA Ignoring Illegal Health Claims?
November 6th, 2016
https://www.truthinadvertising.org/dsa-ignoring-illegal-health-claims/
DSAは事業上の倫理を大事にしていると言うが、TINA (広告の真実truth in advertising) .orgの調査ではDSA会員の97%が違法な健康強調表示でサプリメントを売っている会員がいる。ディストリビューターだけでなく、企業自体が違法な宣伝をしている。
DSAは現在158の企業が会員で、プレスリリースではビジネス倫理を大事にしていると主張しているものの広範な違法行為をしている。TINAが2016年3月から11月の間に行った調査では栄養サプリメントを売っているDSA会員企業62のうち60が病気の診断や治療などの宣伝をしていた。このような宣伝は違法である。TINAは違法宣伝のリストを作った。内容はがんが治る、から壊疽が消える、まで様々でソーシャルメディアを含むインターネット中で行われている。会社にはFTCに罰金を払うことに合意したハーバライフも含まれる。
MLM業界にはシステム上の問題がある。
（アムウェイやニュースキン含む実際の宣伝内容や企業名の記載あり。エボラに有効とか言いたい放題）
