食品安全情報blog過去記事

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その他

チョコレート錠剤が英国で販売
Sweet success as chocolate pill hits UK shelves
Feb 6, 2017
http://www.theweek.co.uk/81245/sweet-success-as-chocolate-pill-hits-uk-shelves
ココアフラバノールの純粋なものでEFSAがサプリメントとして認めたBlood Flow+が販売される。ココアフラバノールは心臓の健康に利益があると表示することが認められた。しかしそのためにはダークチョコレート400gを食べなければならず、カロリーにして2429カロリーになる。さらに苦すぎて味をマスクする必要があり錠剤になった
http://www.dailymail.co.uk/news/article-4193416/New-dementia-pill-entirely-CHOCOLATE.html
これかな?
Cocoa flavanols and endothelium-dependent vasodilation
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3654
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2809
(もはやチョコレートでも何でもなく)

  • 調査:オーストラリアの子どもはファストフードの代わりに寿司を好む(一方ミートパイ復活)

Study: Aussie Kids Snubbing Fast Food For Sushi (While The Humble Meat Pie Stages A Comeback)
7 February, 2017
http://www.bandt.com.au/marketing/study-aussie-kids-turn-off-fast-food-humble-pie-appears-making-comeback
レストラン予約サイトOpenTableによるとオーストラリアの子ども達は伝統的な子どもの食事であるソーセージロールやハンバーガーから遠ざかってより美食の傾向がある。子ども達はグルメレストランを好み、成人の75%が子ども達のほうがかつて彼らが子どもだった時より遥かに多くグルメレストランに行くと認めた。また子ども用メニューからではなく大人用メニューから食べたがる。子どもの好むものとして日本食特に寿司がトップで、次がマカロン、三番目以下がスマッシュエッグをのせたトースト、ココナツウォーター、ホタテ、子牛、クレームブリュレ、和牛ビーフ、アーモンドミルク、ロブスターと続く。
二つ目の研究では質素なミートパイが復活してきた。

Herbal, natural medicine could lead to bad side effects, University of Adelaide experts say
February 6, 2017
http://www.heraldsun.com.au/news/national/herbal-natural-medicine-could-lead-to-bad-side-effects-university-of-adelaide-experts-say/news-story/7856bfd9360f0b56d12ad1c04d558a80
ナチュラルなヒーリング作用があると宣伝されているハーブサプリメントを使用している人々は、腎不全や肝障害を含む副作用のリスクがある可能性があるとアデレード大学の病理部長Roger Byard教授らによる医学チームが警告する。
規制がないため、表示されていない成分−一部は違法あるいは有毒−が入っていて、「ナチュラル」だから「安全」だという間違った信仰が伝統ハーブ製品の広範な使用の危険性の一部である。彼らはTGAに市販前の検査を求める。Medical Journal of Australiaに発表した報告で、Byard教授のグループは2005年にハーブ製品を使用しているオーストラリア人は69%と推定されるという。そしてそのような補完医薬品を使用している人の半分以上が医師にそのことを伝えていない。
彼らはハーブ製品の多数の危険性を引用している
異物混入:医薬品などが加えられている
代用品:意図的あるいは間違って別の植物を使う
有毒物質の存在
医薬品との相互作用
(その他多くのメディアが取り上げている)

  • Betsy DeVosは捜査中の治療法に投資している

Betsy DeVos Invests in a Therapy Under Scrutiny
By SHERI FINK, STEVE EDER and MATTHEW GOLDSTEIN JAN. 30, 2017
https://www.nytimes.com/2017/01/30/us/politics/betsy-devos-neurocore-brain-centers.html?_r=0
教育長官候補者のBetsy DeVosが、いかがわしい治療を行っているNeurocoreというビジネスを推進していることが注目されている。Neurocoreはミシガンやフロリダなどに8つのセンターをもちこれまで1万人以上を「治療」している。ニューロフィードバックによりADHD自閉症、不安、鬱など各種神経疾患を治療できると宣伝。効果は立証されておらずセンターに医師はいない。有効性に根拠がないので保険は効かない
もともと公教育に批判的で規制を受けないチャーター・スクールを主張していたDeVosが教育長官候補ということでメディアが注目している

  • Sophie Grégoire Trudeauが過食症に苦しんだことを話す

Sophie Grégoire Trudeau Shares Her Former Struggle With Bulimia
02/06/2017
http://www.huffingtonpost.ca/2017/02/06/sophie-gregoire-trudeau-bulimia_n_14631534.html
2月2日の摂食障害啓発週間イベントでオタワのParliament Hillで、首相の妻が摂食障害について話した。

  • カルシウム錠剤:心強いニュース

Calcium Pills: Heartening News
by Berkeley Wellness | February 06, 2017
http://www.berkeleywellness.com/supplements/minerals/article/calcium-supplements-heartening-news
カルシウムサプリメントは心疾患リスクを増やす?ここ数年の研究知見はピンポンのようにイエスとノーを行ったり来たりしている。昨年10月に広く報道されたJAHAの研究では再びサプリメントと心疾患の関連を示唆した。しかしそれから2016年12月に全国骨粗鬆症財団とアメリカ予防心臓学学会の新しいガイドラインが出され、基本的に心配する必要はないと言う。一部の読者が混乱するのは無理もない。
この話は2010-11年にニュージーランドの研究者らがカルシウムサプリメントは心臓発作リスク増加と関連する可能性があるというこれまでの研究の解析二つを発表したことに遡る。多くの専門家がこの解析に疑問を提示し、ここでも方法論を批判した。しかしながらさらなる研究が必要だとも言った。
その後の観察研究や臨床試験は矛盾した結果を出した。多くは安心できるもので冠動脈リスクを下げるというものすらあった。
冠動脈ではなにがおこる?
懸念されていたことの一つは食品やサプリメント由来のカルシウムが冠動脈に蓄積して(冠動脈石灰化)アテローム動脈硬化につながるのではないかということである。しかし最近いくつかの研究でそのような関連はみられていない。新しいJAHAの研究はこの問題を再燃させた。幾分複雑だが、カルシウムを最も多く摂る人(食品とサプリメントの両方から1450mg以上)は冠動脈石灰化リスクは最も低かったものの、カルシウムの摂取源が主に錠剤の人ではリスクが高かった。
二つの専門家団体による新しいガイドラインは少なくとも現時点ではこの問題を解決しているように見える。系統的レビューではカルシウムの1日2500mgまでの摂取は健康な人の冠動脈リスクとは関連しない。そしてカルシウムの摂取と心血管系疾患を関連させる生物学的メカニズムは確立されていない。カルシウムは食品から摂った方がいいが、摂取量が不足している人がサプリメントを使うことは安全で、安全上の懸念から軽し浮くサプリメントを中止することは必要ない。
食事からカルシウムをとるのがベストであり、高用量のカルシウムサプリメントは一部の人の腎臓結石リスクを上げる。1日の推奨量の1000-1200mgが摂れないなら、不足を補うための少量のカルシウムをサプリメントから摂る必要があるかもしれない。多ければ多いほど良いということはない。

  • 選手が支持することを禁止されている企業

PLAYER ENDORSEMENTS – PROHIBITED COMPANIES
http://nflparesources.blob.core.windows.net/mediaresources/files/PDFs/PlayerDevelopment/banned%20companies.pdf
全米フットボール連盟(NFL)とNFL選手会の共同声明
NFLの選手は禁止薬物を製造したり販売したりそのような活動に関係のある企業とビジネスで関係をもつことを禁止されている。
そのような企業のリスト。(サプリメントの会社)
ちなみにNFLのクラブやクラブの従業員はどんな会社であろうとサプリメント企業と商業的関係をもつことはリーグの方針として禁止している
(まともなスポーツ選手がサプリを宣伝することなんてない)

Scienceニュース
Venezuela is running short on HIV meds—and places to turn for help
By Jon CohenFeb. 6, 2017 ,
http://www.sciencemag.org/news/2017/02/venezuela-running-short-hiv-meds-and-places-turn-help
ベネズエラの3年続く通貨下落でスーパーの棚は空になり電力は配給制になり命に関わる医薬品も不足している。このため2016年6月に世界AIDS基金に緊急人道援助を要請したが、世界銀行ベネズエラを高所得国と分類しているために1月18日に要請が拒否された。規則に例外は認められないという。
(経済って命に直結する。)