食品安全情報blog過去記事

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論文

Adverse reactions to dietary supplements containing red yeast rice: assessment of cases from the Italian surveillance system
Br J Clin Pharmaco l (2017)
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/bcp.13171/epdf
イタリアナチュラルヘルス製品サーベイランスシステムでの、有害反応疑い事例報告を解析した。2002年4月から2015年9月までの間に1261の報告のうちの52が紅麹ダイエタリーサプリメントによる有害反応疑い事例だった。筋肉痛および/またはクレチンホスホキナーゼ増加(19)、横紋筋融解(1)、肝障害(10)、消化管反応(12)、皮膚反応(9)、その他4で女性が70%。13例は入院が必要で28人の患者は他の医薬品も使用していた。因果関係は確実certain (1), 可能性が高いprobable (31, 56%), 可能性があるpossible (18, 34%), ありそうにないunlikely (3)、評価不能unassessable (2).
結論としてスタチンと同様、筋疾患と肝障害が安全上の問題となる
継続的監視が必要
(普通にスタチンだし。医者から薬をもらったほうがよほどいいのに。監視システム必要だよね)

Experts reveal hidden dangers behind supplements
6-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/qub-erh020617.php
多くのハーブサプリメントには重大な健康リスクをひきおこす可能性のある医薬品成分が含まれる。Queen's University Belfastの世界食糧安全保証研究所の科学捜査経験のある分析化学者Duncan Burns名誉教授が専門家集団と協力してサプリメントの違法成分検出に関する学術論文を検討した。その結果市販のサプリメント−肥満治療や勃起不全用として宣伝されているもの−は植物成分と表示されていてもしばしば表示されていない危険な可能性のある医薬品成分を含む。
Burns教授は「我々のレビューは世界全体の研究を調査し、ハーブ食品サプリメントの純度に疑問を提示する。これらのサプリメントはしばしば顧客が考えるようなものではなく、彼らはナチュラル製品で健康上の利益を得ていると考えているが実際には隠された医薬品を摂っていて、騙されている」という。「これらの製品は無許可医薬品であり多くの人が他の医薬品やサプリメントとの相互作用についても知らずに大量に使用している。これは非常に危険で重大な副作用が生じる可能性がある」
オープンアクセス
A Review of Methods for the Simultaneous Detection of Illegal Ingredients in Food Supplements
Journal of the Association of Public Analysts (Online) 2016 44 051-066
Walker et al
http://www.apajournal.org.uk/2016_0051-0066.pdf
EUのRASFFとFDAの通知をみている。日本の事例もまとめて英語にする必要あるよね)

  • 閉経後の結婚状態の変化が健康に影響するかもしれない

Change in marital status post-menopause may impact health
6-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/uoa-cim020617.php
Journal of Women's Healthに発表される研究によると、人生の後半に結婚する女性は数ポンド体重が増え、一方離婚する女性は体重が減り少し健康状態が良くなる。
これまでの研究では結婚は通常長生きと病気の少なさと関連し、離婚は死亡率の高さと関連することが報告されているが、この研究では離婚が全てネガティブではないことを示す。