食品安全情報blog過去記事

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長期電子タバコ使用は「喫煙よりはるかに安全」と「重要な」研究が言う

Behind the headlines
Long-term vaping 'far safer than smoking' says 'landmark' study
Tuesday February 7 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/02February/Pages/Long-term-vaping-far-safer-than-smoking-says-landmark-study.aspx
ITV Newsニュースが「もと喫煙者への影響を調べた最初の長期試験で、電子タバコが健康専門家からお墨付きをもらった」と報道した。電子タバコはニコチンを含むが、タールや一酸化炭素などのタバコの煙に含まれるたくさんの有害物質は含まない。しかし長期使用がどのくらい安全なのかについては議論があった。この研究は181人の元喫煙者が参加した現実世界での長期電子タバコ使用を調べた最初のものであると考えられる。これまでの研究は主に実験室や動物でのものだった。参加者は質問票に答え、呼気、唾液、尿を採取した。現在喫煙中の人に比べて、電子タバコ使用者あるいはニコチン補充療法使用者の有害物質や発がん物質濃度は相当低かった。もう一つ注意すべき結果は、電子タバコと普通のタバコを交互に使用して害を減らそうとする場合にはお金の節約にはなるかもしれないが健康にはほとんど意味がない。「混合使用者」の毒物や発がん物質濃度は非常に高かった。
この研究は電子タバコとニコチン補充療法は喫煙者の有害物質への暴露を減らすことで害を減らせることの根拠を提供する。この根拠はPHEの報告書「電子タバコはタバコより95%害が少ない」を支持するようだ。
(吸わないのがベストであることは間違いないのだが、政策判断はいろいろ。結局タバコの害の多くは煙のせいなので、煙を出すものは基本減らした方がいいということ。料理だろうとお香やキャンドルのようなものだろうと。)