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調理・加工中に自然に発生するベンゾピレン!果物、野菜と一緒に召し上がると安心できます!

新型有害物質のチーム 2017-02-09
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=35623&sitecode=1&cmd=v
食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は三枚肉・牛肉・ソーセージなどを料理・摂取時、自然に発生するベンゾピレンが人体におこす毒性(ベンゾピレン体内毒性)を低めるのにサンチュ、たまねぎ、ニンニクなどが役に立つと明らかにした。
今回結果は実際食生活で生じるベンゾピレン低減化事業の一環として行われた研究を通じて野菜、果物などの摂取がベンゾピレン体内毒性を低めるということを科学的に究明したものである。
ベンゾピレン: 食品調理・加工時炭水化物、タンパク質、脂質などが分解されて自然に生成する多環芳香族炭化水素の代表的物質であり、IARCが発がん物質(グループ1)に分類
※該当の研究は東国大성정석教授が2016年ベンゾピレン低減化事業の一環として実施
今回研究はベンゾピレンを多く生成する焼き物類(魚、肉類)、食肉加工品、燻製乾燥魚肉などを食べる時一緒に食べる食品がベンゾピレン体内毒性と発がん性にどう影響するかを把握するために行われた。
○ 調査対象食品は▲ベンゾピレン高生成食品である三枚肉などと主に一緒に食べられるごまの葉、サンチュ、ニンニクなど野菜類13種▲デザートで食べるいちご、リンゴ、桂皮、紅茶など果物・お茶7種▲坑がん効果があるとされる食品由来単一成分27種である。
※ 野菜類13種: 黒豆、ごまの葉、大豆、長ねぎ、ニンニク、そば、大根、せり、サンチュ、セロリ、よもぎ、キャベツ、たまねぎ
※果物等7種: いちご、リンゴ、アーモンド、柚、紅茶、あざみ、桂皮
○実験方法はベンゾピレンを入れた人間肝がん細胞(HepG2)に食品20種と食品由来単一成分27種をそれぞれ注入した後食品別・単一成分別にベンゾピレン体内毒性抑制率と発がん性抑制効果を調査した。
ベンゾピレン体内毒性抑制率は、ベンゾピレンを入れたヒト肝がん細胞に食品抽出物と食品由来単一成分をそれぞれ48時間処理して細胞生存率の変化を評価して算出した。
発がん性抑制効果はベンゾピレンが人体中で代謝されて生じる発がん成分である付加生成物(BPDE-DNA-付加体)をどの位減らすかを測定した。
ベンゾピレン代謝付加生成物(BPDE-DNA-adduct): ベンゾピレンは人体で代謝されて中間代謝体BPDE(ベンゾピレンジオールエポキシド)を生成して細胞のDNAと反応し付加生成物であるBPDE-DNA-adductを形成して発がん性をもつ
調査の結果、細胞生存率に実質的な影響を及ぼす水準としてベンゾピレン体内毒性抑制率が15%以上の食品は計7種でセロリ(20.88%)、せり(18.73%)、たまねぎ(18.12%)、サンチュ(15.31%)とデザートで食べる桂皮(21.79%)、紅茶(20.85%)、いちご(18.76%)だった。
ベンゾピレン毒性低減率が15%以上の食品由来単一成分は計8種でケルセチン (36.23%、たまねぎ)、シルマリン(29.59%、あざみ)、クルクミン(28.35%、ウコン)、ミリセチン(23.97%、ニンニク)、タマリキセチン(22.98%、よもぎ)、オイゲノール(18.61%、桂皮)、カンフェロール(17.48%、サンチュ)、アスコルビン酸(16.26%、果物等)だった。
ベンゾピレン体内毒性低減率が高い食品7種と単一成分8種は発がん可能性も抑制する効果を見せた。
食品ではサンチュ(60%)、紅茶(45%)、たまねぎ(40%)、セロリ(20%)の順序で発がん性抑制効果を見せたし、単一成分ではミリセチン(65%、ニンニク)、アスコルビン酸(50%、果物等)、カンフェロール(45%、サンチュ)順序であった。
安全評価院は三枚肉などを焼いて食べる時野菜と一緒に食べる私たちの食習慣がベンゾピレンの体内毒性を低めるのに実際に役に立つには、焼き物類(魚、肉類)、食肉加工品、燻製乾燥魚肉などを食べる時はサンチュ、ニンニク、たまねぎ、セロリなど野菜とともに取って食後には紅茶や水正果(朝鮮伝統の飲み物、シナモンが入っている)を飲んだりいちごなど果物を食べることが望ましいと発表した。
○ 参照で最近3年間韓国国民が主に取る食品計1,226件のベンゾピレンのリスク評価を実施した結果すべての年齢で人体暴露量は安全な水準である。

(この人?https://lifescience.dongguk.edu/?staff=4
添付ファイルも見てみたけど数字がカラーグラフになっているだけで濃度や実験条件の記載はなく、絶望的にダメな感じしかしない。これが食品の健康機能を認めるというレベルなんだなぁ・・・。発がん物質の毒性影響を培養細胞の死亡で評価するって無理。細胞死んだらがんになれないよ?)