食品安全情報blog過去記事

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意見

  • 全ての動物種用大腸菌CGMCC 3705で発酵して生産されたL-リジン硫酸の安全性

Safety of l-lysine sulfate produced by fermentation with Escherichia coli CGMCC 3705 for all animal species
EFSA Journal 2017;15(2):4714 [7 pp.]. 10 February 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4714
2015年にFEEDAPパネルは、補完飼料に最大1% L-リジン硫酸を補給するのは全ての動物種に安全で、動物用飼料における使用は消費者や環境にリスクを起こさないとした意見を発表した。申請者はもともと最小55%リジンの仕様を提案していたが、技術的書類で出されたデータに基づき、FEEDAPパネルはこの添加物はL-リジン含有量65%以上と規定すべきだと助言した。委員会は申請者にこの評価を補完する情報を提出する機会を与えた。55%以上のL-リジンを含む添加物の特性に関する追加データは、その製品の99%超が知られている成分で、現濃度で安全上の懸念が生じないことを示している。そのため、以前の意見の結論を55%以上L-リジンを含む大腸菌CGMCC 3705で生産したL-リジン製品に適用できると考えた。

  • 子豚用飼料添加物としての鉄デキストランの安全性と有効性

Safety and efficacy of iron dextran as a feed additive for piglets
EFSA Journal 2017;15(2):4701 [2 pp. ]. 10 February 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4701
「鉄デキストラン10%」は鉄デキストラン(25%、そのうち 10%は総鉄)、塩化ナトリウム(1.5%)、フェノール(0.4%)、水(73.1%)を含む液体製剤である。鉄デキストラン10%は生後最初の二週間に一度、経口量1 mL/kg体重(bw)で授乳期の子豚に与えるのは安全だと考えられている;この用量は100 mg Fe/kg bwに相当する。ビタミンE及び/またはセレン不足の子豚に鉄デキストランを投与するのはリスクがあると考えられている。対象動物の安全性が確認される状況であれば、消費者の安全上の懸念を引き起こさない。この添加物のフェノールの存在は使用者のハザードとなると考えるべきである。環境への安全上の懸念はない。経口投与される鉄デキストランの入手可能な研究から、この添加物は授乳期の子豚には鉄の生物学的に利用可能な供給源だと示されているが、飲料水(自発的な摂取)から新生豚に与える際の有効性は示されていない。