食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 上院がPriceをHHS長官として確認

Scienceニュース
Senate confirms Price to lead HHS
By Meredith WadmanFeb. 10, 2017 ,
http://www.sciencemag.org/news/2017/02/senate-confirms-price-lead-hhs
骨の外科医のTom Price前議員を52-47で上院がHHS長官に確認した。
彼は最も声の大きいオバマケアの廃止論者の一人で、中絶禁止と針の交換計画への反対を訴えている。また比較的小さな保守系の医学団体であるAssociation of American Physicians and Surgeonsに属していてこの団体は昨年の8月にMMRワクチンが自閉症の原因だという既に否定された主張を提唱している。この団体は予防接種の義務を「人体実験」として反対している。Priceは民主党から、影響のある規制を作っている時期に医療関連株式を30万ドル以上取引していることで批判されている。

  • 大統領への手紙

President Donald J. Trump
February 7, 2017
https://www.aap.org/en-us/advocacy-and-policy/federal-advocacy/Documents/Group%20Vaccine%20Safety%20Letter%20to%20President%20Trump.pdf
たくさんの米国の医学・科学団体からのトランプ大統領宛のワクチンは安全で有効で公衆衛生のために必要だという手紙

  • 男性がネスクイックの中に11000ポンド相当のコカインがしまわれているのを発見

Man finds £11,000 worth of cocaine stashed inside his Nesquik
Saturday 11 Feb 2017
http://metro.co.uk/2017/02/11/man-finds-11000-worth-of-cocaine-stashed-inside-his-nesquik-6442012/
スペイン北東部のZaragozaの客が、スーパーで購入したNesquikに250gのコカインが入っているのを発見。警察に届け出て確認された。そしてその男性がスーパーマーケットを訴えると発表。調査ではコカインが入れられたのはネスレの工場ではなくスーパーマーケットで、の疑いがある。購入した男性は薬物業者が彼を標的にする恐れとメディアでの報道によりダメージを被ったとしてスーパーマーケットを訴えると主張。

  • 薬物で昏睡状態になっているところを晒された十代が「入院中の私の写真を世界に発信したママは正しかった」という

Drug coma shame teen says 'my mum was right to show world pictures of me in hospital'
11 FEB 2017
http://www.mirror.co.uk/news/uk-news/drug-coma-shame-teen-says-9800878
Leah Robinson 16才はクリスマスにパーティードラッグを使用して昏睡した
エクスタシーを使用して死ぬところだった。母親のKerryが写真にとってFacebookに警告として投稿した。そのショッキングな画像は何度も閲覧されLeahは最初は怒っていたが今は気持ちが変わった。スーパーストロングエクスタシーを使用した彼女は、彼女の経験を他の人の教訓にして欲しいと思っている。「私は死にそうになった。そしてこれは誰にでもおこる可能性がある。私は馬鹿だった。でも今は私の目は開いている」
学校でのそれまでの薬物教育は全く聞いていなかった。友人の間で薬物使用は当然のように行われていて、ピアプレッシャーと好奇心から使った。
母親は、自身がもとヘロイン使用者で、娘には薬物をまた使用したら世界中にばらまくと言ってあった。命が助かることがわかった後、約束通りにそうした、という。

  • メリットがあることは証明されていない補完医薬品がオーストラリアの消費者に販売されている

Complementary medicines with unproven benefits being sold to Australian consumers
By Geoff Thompson, Ali Russell and Mary Fallon
http://www.abc.net.au/news/2017-02-13/four-corners-complementary-medicine-supplements-chemists/8260408
オーストラリアの薬局の約1/3が効果があるという根拠のない補完医薬品を薦めている
消費者擁護団体Choiceが探りABC TVのFour Cornersで放送された。
この番組では何故オーストラリアの薬局が、ビタミンやミネラルやハーブなどの証明されていない補完医薬品を売ることが増えているのかを尋ねている。オーストラリアの薬剤師が補完医薬品を薦めることはオーストラリア医師会(AMA)の主張と矛盾する。
AMA会長Michael Gannon博士は「最も信頼できる専門家集団として、医師、看護師、薬剤師を挙げることができることに誇りを持っている。尊敬を得るのは難しい」
先月Choiceの覆面購入者が240の大規模チェーン薬局に行って薬剤師にストレスについて相談した。その多くが補完医薬品を買うよう薦められたという。「59%はこれが効くと言われそれ以上の説明はなかった。24%は科学的に効果があると証明されていると言われた」「46%がビタミンBを薦められた。ビタミンBにはストレスの兆候に役にたつかもしれないという幾分かの根拠はある。しかし3%の人は効果のないものを薦められた−バッチフラワーレメディ(ホメオパシー)で、これはほんとうにがっかりする」とChoiceのErin Turnerは言う。
オーストラリア薬剤師会はホメオパシーの販売を認めていないが、薬局オーナーの団体はホメオパシーを売るなと言っていない。オーナーの決定によるもので、根拠はないことを明確にして売るようにと薬局組合のGeorge Tambassiswはいう。
Chemist Warehouseのような安売りチェーンの成功が補完医薬品の蔓延に繋がった、とStephen King教授は言う。King教授は連邦政府の薬局規制レビュー委員会を率いていて今月遅くに報告書案を発表する予定である。
「安売り店のモデルは、収入の約70-80%がビタミンや化粧品や補完医薬品などの店頭販売で、カウンターの後ろ(つまり薬)の売り上げは約30%に過ぎない。ディスカウント店のもたらした変化は大きく、昔ながらの地域薬局は圧迫されている」
Chemist Warehouseの創設者で社長のDamien Ganceは、薬局は顧客が望むものを売るべきだ、という。だから客が補完医薬品を欲しいというなら売るべきだ。
多くの地域薬局が収入を増やすために補完医薬品やビタミンを売ろうとしている。「このことの何が悪い?少なくとも幾分かの医学的助言はできる」と言うのを聞いた。
買う人は注意
一部の補完医薬品は効果があることがわかっているが多くが臨床的に証明された用量とは違う。そしてたとえそうであっても消費者には見分けることは実際不可能だ。
昨年市販されている11000の製品のうちたった500未満がTGAによってチェックされた。80%に違反があった。最も多かった問題は販売会社が実は有効性に関するデータを持っていなかったというものである、とTGAのJohn Skerrit博士は言う。
TGAは規制の枠組みを見直し中である。しかし業界は抵抗している
(これまでの関連ニュースのリンクもある充実した特集になっている)

Choice
薬剤師はあなたに正しい助言をしている?
Is your pharmacist giving you the right advice?
13 February 2017
https://www.choice.com.au/health-and-body/health-practitioners/doctors/articles/pharmacy-advice-for-stress
薬局の覆面購入
ストレスへの対処の正しい第一選択肢はライフスタイルの変更や心理療法などであってビタミンやハーブは含まれない。それなのに薬局はいろいろな製品を薦めた。
(インチキ健康食品を患者に売る薬剤師は専門家としての良心が無いのだろうと思うけれど。チェーン店でそういう詐欺的行為を薦めているところもあるし、それを素晴らしいことだと称賛する経済紙もあるし。こういうところにこそ消費者団体は頑張って欲しいのに明後日の方向に活動しているし)

England’s Poison Garden an ode to death by greenery
By Sandro ContentaNews Sun., Feb. 12, 2017
https://www.thestar.com/news/insight/2017/02/12/englands-poison-garden-an-ode-to-death-by-greenery.html
100のキラー植物を集めて、植物界の恐ろしい側面を祝福し子ども達を魅了する
写真は木でできた骸骨が棺に入っている、その周囲をスイセンと毒ニンジンが囲み、大麻が近くで育てられている
2005年にノーザンバランド公爵夫人がAlnwickガーデンに100種の毒草を加え、今や年に60万人が訪れるようになった。この毒草の庭Poison Gardenのアイディアは子ども達の興味をひくために考えられた。
以下毒草の解説と写真いくらか
エンジェルストランペットとかベラドンナとか、そんな珍しい植物ではない。日本だと薬草園があちこちにあり同じような植物が展示されているけれど、ディスプレイは違う)