食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

食品サプリメント

Food supplements
19 January 2017
https://www.food.gov.uk/wales/regswales/rp-team-newsletter/food-supplements
英国では食品サプリメントとして言われているものの多く(例えばビタミン、ミネラルまたはアミノ酸)は食品として規制され、食品安全法(Food Safety Act)のような一般食品法の規定に従うことを条件としている。もし食品サプリメントを販売するならば、食品事業者(FBO)として地方自治体の環境保健事業公団に登録しなければならない。
食品サプリメントとはなにか?
食品サプリメントとは以下のように定義されている。「通常の食事を補う目的を持ち、単体または組み合わせにおいて、栄養上または生理学的効果でもってビタミンやミネラルその他の物質の濃縮供給源となる食品であり、服薬形態で販売されるもの」
食品安全基準庁(FSA)の役割は何か?
FSAの食品サプリメントに関する主な役割は以下に対する特定の責任で法の執行(実施方針、調整及び助言を決定する)をすることである:
• 一般食品法、食品安全法及び食品規制
•新規食品
•化学物質リスクアセスメント
ウェールズ北アイルランド (英国環境・食糧・農村地域)における消費者向け食品情報の規定に係るEU 規則 (EU FIC)に従ったラベル表示要求
• 執行活動、事故、国家食品犯罪ユニット (NFCU).
 地方自治体は一般食品法や食品安全法に加えて食品サプリメント法の実施に責任を負う。取引基準官が一般的にこの役割を担う。地方自治体は医薬品に関する法の執行はしない。英国医薬品庁(MHRA)がこの分野における執行に責任を負う。
 食品サプリメントに関するEU法の所轄官庁として英国保健省は役割を果たし、分権地方とまたほかの関連する政府機関と政策を調整する。FSAはこれらの規則を地方自治体とともに執行する責任を負う。
 英国医薬品庁は伝統的なハーブ薬を含む医薬品(法の執行含めて)に対して責任を負う。ハーブ物質は薬にも食品にも使用することができるが、医薬品の目的で使用(作用機序のためまたはその効能において)の場合、MHRAはその製品(物質ではなく)を薬とみなす。MHRAは特定の生薬のために伝統的使用に基づき別の登録制度を設けている。
ハーブ物質は食品法では植物botanicalsと称される。製品が薬として分類すべきかどうか決定するのはケースバイケースで、MHRAボーダーライン部門によって検討される。MHRAボーダーライン部門は植物自体、全体的な処方、またはその製品の表示について、製品の規制状況に疑いがある場合にのみ関与する。もし製品が医薬品とみなされないならば、通常デフォルトで食品サプリメントとなる。
 食品サプリメントの規制の状況は複雑である。現在の法的枠組みではいくつかの違った機関の間で責任の重複が生まれている:
• 英国食品基準庁 (FSA)、ウェールズ食品基準庁(FSAW) 及び北アイルランド食品基準庁 (FSANI)
スコットランド食品基準庁 (FSS)
• 英国保健省(DH)
• 英国内務省(HO)
• 英国医薬品・医療製品規制庁 (MHRA)
地方自治体 (LA)
ウェールズ政府 (WG)
 業務管轄一覧
 表(略)