食品安全情報blog過去記事

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食品異物申告、制度施行後半分に減少 

食品管理総括課 /新型有害物質のチーム 2017-02-28
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=35942&sitecode=1&cmd=v
食品医薬品安全処は去年の食品異物申告件数が計5,332件と食品会社異物報告義務化が施行された‘10年に比べて申告件数が45%以上減少したと発表した。
○ 食品異物申告件数減少は政府が主導的に異物混入原因を調査して再発防止対策を樹立・広報して、食品企業等も自発的に異物混入防止のために工程を改善した結果である。
* 申告件数(件): ‘10年9,740、‘11年7,491、‘12年6,540、‘13年6,435、‘14年6,419、‘15年6,017、‘16年5,332
□ 去年の食品異物を▲混入原因▲異物種類▲食品類型別で分析した結果は次のようである。
○ 異物混入原因を調査した結果、製造段階混入473件(12.9%)、消費・流通段階混入1,028件(28.0%)、誤認申告536件(14.6%)、判定不能が1,635件(44.5%)だった。
また異物紛失、消費者の調査拒否などで調査自体が不可能な場合も1,660件(31.1%)だった。
○ 異物種類別では虫(1,830件、34.3%)>かび(552件、10.3%)>金属(436件、8.2%)>プラスチック(310件、5.8%)などの順序だった。
生きている虫は食品を保管・取り扱い過程で混入、かびは保管・流通中に容器・包装が破損されたりふたなどに外部空気が流入して発生している。
金属異物は製造施設附属品の一部が落ちて混入する事例もあったが、小銭・アマルガム・歯の補綴物など消費者不注意によって混入された場合が大多数であった。
○ 食品類型別では麺類(739件、13.9%)>お菓子類(652件、12.2%)>コーヒー(514件、9.6%)>パン・餅類(446件、8.4%)>シリアル類(328件、6.2%)などの順序で現われた。
麺類、コーヒー、シリアル類、チョコレート類では虫異物申告が一番多く、製品購入後家庭で長期間保管しているときに虫が製品に入って行った。
お菓子類、パン・餅類では主に製造過程の管理不十分によってビニール、糸などが混入、乾燥処理が充分でなかったり包装紙密封不良などによってかびが発生した。
食薬処は食品会社の異物発見を嫌悪異物中心に整備して集中管理し、異物混入で繰り返し摘発された企業等と異物発見を虚偽で届けた者に対する管理をさらに強化する計画である。
○ また異物混入防止のための業界支援と異物の調査公務員の力量強化のための専門教育を持続的に実施する予定である。
このために営業者と公務員が異物管理業務に容易に活用できるように・食品異物管理業務マニュアル・異物種類別分析事例500余件が収録された食品中異物判別ガイドラインを3月中に改訂・発刊して配布する計画である。
※ シックヤックチォホームページ(www.mfds.go.kr→法令□資料→資料室→マニュアル/指針)
食薬処は消費者が異物を見つけて届ける場合には発見後直ちに写真を撮って保存して、異物は原型そのまま包装して該当の会社または調査機関に渡すようお願いする。
また主にビニール類包装されている麺類、シリアルなどは米虫、青虫が製品の包装紙を破って侵入することができるので食品を長期間保管する場合にはなるべく暗くて湿気の多い場所は避け、流通期限の過ぎた製品は廃棄するのが望ましい
(自分の歯の詰め物を写真摂って証拠保全してわざわざ国に届ける行為から、人間とはそういうものだということを学ぶべきなんだろう)