食品安全情報blog過去記事

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論文

  • えり好みの多い猫に薬を与えるのには小さな錠剤が役にたつ

Minitablets help medicate picky cats
22-Mar-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-03/uoh-mhm032217.php
全てのペットの中で、猫はしばしば最も投薬しにくいと考えられている。フレーバーをつけた小さな錠剤がペットのオーナーが治療に参加するのに役立つ。
ヘルシンキ大学プレスリリース

Endocrine Society experts issue Clinical Practice Guideline on hypothalamic amenorrhea
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-03/tes-ese032217.php
女性アスリートや摂食障害のある女性は視床下部無月経という月経がとまる状態になりやすい。内分泌学会はその診断と治療法についてのガイドラインを発表した。オンライン発表され、The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism (JCEM)の2017年5月号に掲載される
視床下部無月経は月経周期をコントロールするホルモンであるGnRHの放出が低下あるいは止まるためにおこり、体重が少ないあるいは体脂肪が少ない、カロリーや脂肪摂取量の少ない、情動的ストレスのある、女性にしばしばみられる。バレエダンサー、フィギュアスケーター、ランナーなどでリスクがある。カロリー摂取量を増やす、栄養状態を改善する、運動量を減らすことで月経周期はしばしば回復する。視床下部無月経は若い人の春期の遅れや成人の不妊などのリスクを増やす。慢性的になると骨の消失につながり圧迫骨折や骨粗鬆症リスクが高くなる。

  • ほどほどの飲酒は一部の−しかし全てではなく−心疾患リスクの低下と関連

Moderate drinking linked to lower risk of some -- but not all -- heart conditions
22-Mar-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-03/b-mdl032117.php
BMJ。英国では週に112g以下のアルコールがほどほどと定義されている。193万人の健康な英国成人の電子医療記録を解析し飲酒と12の心疾患の関連を調べた。研究開始時点では全ての人が心疾患はなく、非飲酒群はかつて飲んでいた人とたまに飲む人を分けた。いくつかの要因を調整した後、ほどほどの飲酒は全く飲まない場合に比べて狭心症心不全、虚血性脳卒中などのいくつかの病気による最初の通院のリスクの低さと関連した。推奨量を超える量の飲酒は多くの病気の最初の通院リスクの増加と関連したが心臓発作と狭心症リスクは低かった。著者らは心血管系リスクを下げる方法として飲酒を薦めるものではないとしている。