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[NHS] 適度な飲酒は心疾患のリスクを減らす可能性がある

Behind the headlines
Moderate drinking may reduce heart disease risk
Thursday March 23 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/03March/Pages/Moderate-drinking-may-reduce-heart-disease-risk.aspx
「毎日1パイント(約500ml)またはグラス1杯のワインは心臓発作を患う可能性を3分の1削減できる」とThe Sunは報道している。
適度な飲酒のガイドライン内で飲酒する人は全く飲酒しない人と比較して、心臓や血管の疾患を初めて発症する率が低いようだということを研究者は発見した。この4年の研究では研究の開始時に心血管疾患のない成人約200万人の健康記録を調べた。
研究で分かったことは、従来の推奨されているガイドライン(1週間に男性は21ユニット、女性は14ユニット※1ユニット=純アルコール 8g)内で飲酒する人と比較して、飲酒しない人は例えば心臓発作、心不全及び狭心症のような多くの疾患の治療を必要とする可能性が高かったということである。
脳卒中や脳内出血のような循環器系疾患の差は少なかった。
しかし、ガイドラインの制限を超えて摂取する酒豪の人も適度な飲酒をする人と比較してリスクが高い。以前飲酒していた及びたまに飲酒する人もまた何らかの病気になるリスクが高かった。
他の健康やライフスタイル要因による影響といった限界があり適度な飲酒がリスクを直接減らすとは確信できない。
水をさすことを承知で言うが、例えば定期的な運動のような心血管疾患を減らすずっと健康的で効果的な方法がある。定期的な飲酒はたくさんのがんのリスクを増加させる可能性がある。
アルコールのガイドラインは2016年の初めに1週間に14ユニット以上は男女とも飲酒すべきでないとするものに改訂になった。これはアルコール飲料に「安全な量」のようなものはないという観点を反映したものである。