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[NHS]アルコール飲料とエネルギードリンクを混ぜ合わせると「危険なカクテル」になる可能性がある。

Mixing alcohol and energy drinks 'may be a risky cocktail'
Thursday March 23 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/03March/Pages/Mixing-alcohol-and-energy-drinks-may-be-a-risky-cocktail.aspx
アルコール飲料とエネルギードリンクを混ぜ合わせると危険な組み合わせになり、より大きな事故やけがのリスクにつながる。」とBBC Newsは報道している。
根拠のレビューはたくさんの可能性のあるリスクを見つけたが、全体像は報告されているほど明確ではない。
エネルギードリンクはカフェインの含有量が高い飲み物である。ウォッカのような蒸留酒と混ぜる人もいる。
カナダの研究者はエネルギードリンクとアルコールを混ぜることが損傷やけがのリスクを増加させることに関連があるかどうかについて公表されたエビデンスを調べることを目標とした。研究者は13件の研究を確認した。全体としてそのうち10件はアルコール飲料そのものを飲んだ場合と混合したものを飲んだ場合を比較すると、けがのリスクが増加したと報告していた。
レビューにおいて議論された一つの可能性は、カフェインの興奮作用がアルコールの抑制低下作用と組み合わさって、人がより危険を冒しがちになるのだろうというものである。
カフェインはまたアルコールの鎮静作用を覆い隠し、そのため人は自分がどれくらい飲んだかの認識が低下するようになる。この現象は「wide-awake drunk(覚醒酩酊状態)」と言われるものである。
しかし、レビュー対象研究はアルコールや薬物使用のようなライフスタイル要因考慮しているかどうかを含めた研究の方法でかなり違う。このレビューはリスクを定量できず、特定の飲みものとの組み合わせあるいは特定の量との関連を定めることができない。
しかし、どのくらいアルコールを飲むかという観点と潜在的にどの程度傷害しやすくなるかという観点から考えれば、いわゆる「社交上の飲酒」は危険がないわけではないということを一般に注意喚起することになる。