- 白パンあるいは全粒小麦パンが「より健康的」？人による
Is white or whole wheat bread 'healthier?' Depends on the person
6-Jun-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-06/cp-iwo060117.php
Cell Metabolismに発表された、20人の健康な人での白パンと伝統的全粒パンの人体への影響の違いについて比較した包括的ランダム化試験。驚くべきことに、パンそのものはあまり大きな影響はなく、人によりパンへの反応が違うことを発見した。
血糖の増加、必須ミネラル濃度、脂肪やコレステロール濃度、腎臓や肝臓の酵素、炎症や組織障害の指標、マイクロバイオームなどを調べて、最初にわかったことは、期待を裏切って、パンの種類により、測定したパラメーターで有意差がなかった。しかし人によって血糖の上昇は異なりある人は白パンの方が良く、別の人は全粒パンの方が良い。
- ほどほどの飲酒でも脳の健康低下に関連する、研究が発見
Even moderate drinking linked to a decline in brain health, finds study
6-Jun-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-06/b-emd060217.php
BMJに本日発表された研究によると、飲酒は、適度であっても、脳への有害な帰結のリスクを高め認知機能を大きく減らす。これらの結果は最近の英国の飲酒ガイダンスの引き下げを支持する。
大量飲酒が脳の健康の悪さに関連することは知られているが、軽度飲酒については研究が少なく結果も一貫しない。そこで研究者チームは1985年から2015年の30年にわたって550人の健康男女の一週間あたりの飲酒量と認知機能を何度も調べたWhitehall II研究の一部のデータを用いて検討した。研究開始時の平均年齢は43才。いくつかの既知の項目を調整し、全く飲酒しない人に比べて週に30ユニット以上飲酒する人は海馬の萎縮リスクが最も高かった。14-21ユニットでも3倍リスクが高かった。最大週に7ユニットの軽い飲酒では差がなかった。
- 新しい研究があなたの赤ワインソースの実践的調理のコツを提供する
New research provides practical cooking tips for your red wine sauce
6-Jun-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-06/fos--nrp060617.php
ソースやシチューにビールやワインを注ぐと中毒になる？もしあなたが妊娠中だったり、車を運転しなければならなかったりカロリーを計算している時ならこの質問は重要である。新しい研究が答えを提供する。
コペンハーゲン大学食品科学部のポスドクPia Snitkjaerが一連の実験を行った。
子牛のスープストック900mLとビールまたはワイン150mLを用いた。最初の段階でのアルコール濃度は約2%。しかし30分調理すると0.2%に低下する。
実際にどのくらいアルコールが残るかは3つの要因による。どのくらい煮詰めるか、蓋をするかしないか、最初にどのくらいアルコールを加えるか。
- コパイバ:特効薬かインチキか？
Copaiba: Silver bullet or snake oil?
6-Jun-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-06/fau-csb060617.php
コパイバエッセンシャルオイルの売り上げが増加している−一部はアメリカ人の関節炎が増加しているため。普通の治療法は非ステロイド抗炎症薬やシクロオキシゲナーゼ2阻害剤であるが消化管出血や心臓発作、脳卒中などの副作用はある。そこでCopaifera reticulateが選択肢になるかもしれない。しかしコパイバの炎症性関節炎治療薬としての可能性に関する根拠は少ない、とFlorida Atlantic大学の研究者らがIntegrative Medicineにコメントしている。コパイバはアマゾンのマメ科の木の幹から得られる刺激性の含油樹脂で、伝統薬としての使用は16世紀に遡る。現在ブラジルが約95％、年500トン以上を輸出している。
- 腸内細菌は抗がん薬が働くのを止めることができる
Natureニュース
Gut bacteria can stop cancer drugs from working
Sara Reardon 06 June 2017
http://www.nature.com/news/gut-bacteria-can-stop-cancer-drugs-from-working-1.22109
特定の微生物あるいは酵素の存在が、何故一部の人にある種の治療が効果がないかを説明できる
イリノテカンの代謝。
