食品安全情報blog過去記事

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パブリックコメント募集:抗酸化物質、酸化的傷害と心血管系の健康に関連する健康協調表示のガイダンス更新

Public consultation: update of guidance on health claims related to antioxidants, oxidative damage and cardiovascular health
12 July 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/170712-0
オリジナルは2011年発表。その後の評価の経験と情報から2014年に更新を検討してきた。2017年9月3日まで。
2017年2月までに関連クレームは59件申請され13件が取り下げ、44件が最終評価、2件が評価中。最終化されたもののうち18件が好意的意見でそのうち3つは必須栄養素(ビタミンC、E、セレン)による細胞や分子の酸化的傷害からの保護、12は心血管系健康に関連(植物ステロールやベータグルカンなど)、3つは既存のクレームの修正。
この文書で特に扱っているのは
・その影響が好ましい身体影響と考えられるかどうか
・ヒト介入試験が特定のクレームについての適切な科学的立証根拠となっているかどうか(アウトカム、測定方法、対照集団、期間、対照群が適切かどうかなど)

(例えば抗酸化関連で、in vitroでの食品や食品成分のフリーラジカル除去などのデータは根拠とはならない。
さらにヒトでの血漿中総抗酸化能(TRAP、TEAC、FRAP、ORAC、FOXなど各種指標)の変化はヒトにとって利益があるかどうかは確立されていない。
「健康的な加齢」や「早期加齢の予防」は定義が不十分
OKの事例もある(例えば血中LDL-cの濃度や血圧))