食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 二酸化チタンナノ粒子は腸炎を悪化させる

Titanium dioxide nanoparticles can exacerbate colitis
19-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/uoz-tdn071917.php
チューリッヒ大学のGerhard Rogler消化器及び肝臓病学教授がGutに発表した培養細胞と炎症性腸疾患モデルマウスでの実験。インフラマソームNLRP3の活性化を測定
(だから食品添加物の二酸化チタンE171は避けるべきと主張。動画(ドイツ語)もあるが特に何かを解説するというわけではなく医薬品や化粧品が危険そうだという印象を与えるのみ。プレスリリースに実験条件の記載無し。ナノサイズであることに意味があるのかどうか不明
Titanium dioxide nanoparticles exacerbate DSS-induced colitis: role of the NLRP3 inflammasome
http://gut.bmj.com/content/66/7/1216
マウス実験の投与量は50または500 mg/kg/d
EFSAの評価では二酸化チタンはADI設定せず、NOAELは2,250 mg TiO2/kg body weight (bw) per day)

  • 幹細胞クリニックがお金儲けのために患者がお金を払っている研究を政府の臨床試験登録サイトに登録している

Stem cell clinics registering for-profit, pay-to-participate studies on clinicaltrials.gov
19-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/fsg-scc071917.php
Regenerative Medicineに発表。
(詐欺師は次々と新しい騙しのテクニックを発見。科学のシステムは活動家や金儲けのためなど、特定の意志をもって利用しようとする人には弱い。)

  • PETAの論文がイヌとネコのノミ/ダニ感染試験を止めるための方法を提示

PETA journal article lays out steps to end flea/tick infestation tests on dogs and cats
19-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/pfte-pja071917.php
Regulatory Toxicology and Pharmacologyに発表されたPETAの科学者による犬猫用のノミ駆除剤の動物実験を止めるようよびかける論文。感染実験される動物を想像することすら耐えられないとのこと。
(PETAの科学者。グリーンピースの科学者というのもいる。)

  • Kent州立大学の研究者らがワクチン拒否と躊躇を検討し、予防接種促進を呼びかける

Kent State researcher examines vaccine rejection and hesitancy, calls to promote vaccination
19-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/ksu-ksr071917.php
Open Forum Infectious Diseasesに7月18日に発表されたレビュー。

  • これから30年、我々はこれまでの4倍のプラスチックゴミをつくるだろう

Scienceニュース
In the next 30 years, we’ll make four times more plastic waste than we ever have
By Giorgia GuglielmiJul. 19, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/07/next-30-years-we-ll-make-four-times-more-plastic-waste-we-ever-have
70年前、プラスチックは軍以外では滅多に使われていなかった。今やそれなしには生活できない。そしてこれから30年、これまでの4倍以上のプラスチックゴミを作るだろう
Science Advancesに報告された予想。