食品安全情報blog過去記事

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論文

Kynurenines: Tryptophan’s metabolites in exercise, inflammation, and mental health
Igor Cervenka et al.,
Science 28 Jul 2017:Vol. 357, Issue 6349, eaaf9794
レビュー。
食事から摂ったトリプトファンはキヌレニン経路により多様な生物活性のある代謝物になる。これまで主に脳での役割が研究されているが末梢でも重要な役割を果たしていると考えられる
トリプトファンサプリとか、よくわかっていないのに摂るの、怖いよね)

  • パリパリしたクラゲはいかが?

Anyone for crispy jellyfish?
27-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/uosd-afc072717.php
海にはクラゲがたくさんいる。何故食べないの?アジアではクラゲは好ましい食品だが西洋では食べられない。多分アジアでの加工方法でのコリコリした食感のせいもあるだろう。今回南デンマーク大学の美食物理学者がクラゲを紙のように薄くパリパリした、ポテトチップスのようになるまで乾燥させる新しい方法を開発し、The International Journal of Gastronomy and Food Scienceに発表した。この方法は西洋人に受け容れやすくなるだけでなく、アジアの方法をより迅速化できる。
通常乾燥クラゲは販売されるまで30-40日かかるがMie Thorborg Pedersenの方法ではたった2日でパリパリにできる。簡単に言うとこの方法はクラゲをアルコールに漬けて、アルコールで水を抽出する。
動画付き。ミズクラゲ

  • クラゲに刺された時の応急処置を標準化する新しい研究知見

New research findings to standardize first-aid treatment of jellyfish stings
27-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/nuoi-nrf072717.php
ハワイ大学とNUI Galwayの新しい研究がキタユウレイクラゲCyanea capillataに刺された時の最良の治療法を同定した。Toxinsに発表。酢あるいは市販品Sting No More®スプレーで洗って触手を取り除き、それから45℃の温水に40分つける(あるいはカイロをあてる)。
アイルランドと英国では現在海水と冷やすことが薦められているがこれらのクラゲには正しくない