食品安全情報blog過去記事

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新規食品としての合成N-アセチル-d-ノイラミン酸の安全性

Safety of synthetic N-acetyl-d-neuraminic acid as a novel food pursuant to Regulation (EC) No 258/97
EFSA Journal 2017;15(7):4918 [28 pp.]. 25 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4918
この新規食品(NF)の組成、規格、バッチ間の変動性、安定性、生産工程は十分で安全性に関する懸念は生じない。この新規食品は様々な食品成分や一般人の食品サプリメントと同様に乳児や幼い子供用の粉ミルクや食品の成分として市販されることを目的としている。N-アセチル-d-ノイラミン酸(NANA)は結合型と遊離型で天然に母乳に存在する。暴露マージンは、亜慢性試験による無毒性量(NOAEL)493 mg/kg体重/日とこのNFの予測一日摂取量に基づくと、予測一日摂取量が安全だと考えられている初期の母乳の摂取由来の遊離NANAへの暴露範囲内であることから、一般人の栄養強化食品や10歳以上の人の食品サプリメントについて十分であると考えられた。このNFは、一般人について提案された使用目的と使用量で食品サプリメント以外の食品に添加する際に安全である;10歳以上の人については提案された使用目的と使用量で食品サプリメント単独で安全である;10歳以上の人の栄養強化食品と食品サプリメントを合わせた摂取で安全である; このNFの安全性は10歳未満の人については提案された使用目的と使用量で食品サプリメント単独で確立されていない。