食品安全情報blog過去記事

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意見等

  • クロルプロファムの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance chlorpropham
EFSA Journal 2017;15(7):4903 [25 pp.]. 26 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4903
情報不足と懸念が確認された。

  • タマネギ、エシャロット、ニンニクのフルアジナムの既存MRLs改訂

Modification of the existing maximum residue levels for fluazinam in onions, shallots and garlic
EFSA Journal 2017;15(7):4904 [22 pp.]. 26 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4904
対象となる農業生産工程でのフルアジナムの使用による残留物の短期及び長期摂取は消費者への健康リスクがありそうもない。

  • Clonostachys rosea系統J1446(Gliocladium catenulatum系統J1446としてEU規則No 540/2011で承認)の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance Clonostachys rosea strain J1446 (approved in Regulation (EU) No 540/2011 as Gliocladium catenulatum strain J1446)
EFSA Journal 2017;15(7):4905 [22 pp.]. 26 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4905
情報不足と懸念が確認された。

  • ガンマ-シハロトリンの不特定の残留物定義と既存の農業生産工程管理(GAP)に焦点をあてたラムダ-シハロトリンの既存MRLsに関する重点的レビュー

Focussed review of the existing maximum residue levels for lambda-cyhalothrin in light of the unspecific residue definition and the existing good agricultural practices for the substance gamma-cyhalothrin
EFSA Journal 2017;15(7):4930 [29 pp.]. 26 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4930
より詳細な評価を必要とする潜在的な懸念があるMRLsを同定するために、EFSAはラムダ-シハロトリンの使用とガンマ-シハロトリンの新しい毒性参照値を反映したMRLsが提案された穀物を考慮して、保守的なリスク評価スクリーニングを行った。

  • 第49回コーデックス残留農薬部会(CCPR)に向けたEUの見解の準備のための科学的支援

Scientific support for preparing an EU position in the 49th Session of the Codex Committee on Pesticide Residues (CCPR)
EFSA Journal 2017;15(7):4929 [162 pp.]. 25 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4929
2016年にJMPRは消費者リスク評価に使用される毒性参照値を設定する12物質と最大残留基準値(MRLs)を設定する24物質を評価し、EFSAはコーデックスのMRL提案と毒性参照値に関するコメントを準備した。さらにEFSAは前回のCCPR会合で特別な懸念が生じた農薬へのJMPRのフォローアップ評価についての見解を出した。この報告書ではCCPR会合のEUの見解のもととなる概要が示される。

  • 全ての動物種用技術的添加物として使用される際の乳酸と乳酸カルシウムの安全性

Safety of lactic acid and calcium lactate when used as technological additives for all animal species
EFSA Journal 2017;15(7):4938 [10 pp.]. 25 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4938
2015年に動物用飼料に使用する添加物及び製剤又は物質に関するパネル(FEEDAP)は乳酸と乳酸カルシウムの安全性と有効性に関する意見を出したが、反芻前動物(pre-ruminants)と家禽への乳酸の安全性を結論できなかった。この意見を受けて欧州委員会は申請者に、全ての動物種の安全性の評価を完了させるために補足情報を提出する機会を与えた。鶏肥育用及び産卵鶏用の提出された研究に基づいて、これらの種用の完全飼料に乳酸と乳酸カルシウムの安全な濃度を同定できなかった。d-乳酸の耐容量に関するデータがないため、反芻前動物用の代用乳の乳酸の安全性を結論できなかった。乳酸(及び乳酸カルシウム)の安全な濃度は豚と牛用だけしか設定できず、第三の主要動物種には設定できなかったため、他の種に外挿できない。

  • 全ての動物種用Escherichia coli CGMCC 11473で発酵して生産したl-スレオニンの安全性と有効性

Safety and efficacy of l-threonine produced by fermentation with Escherichia coli CGMCC 11473 for all animal species
EFSA Journal 2017;15(7):4939 [16 pp.]. 25 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4939
評価されるこの製品はEscherichia coli (CGMCC 11473)の遺伝子組換え系統で発酵して生産されたl-スレオニンで、全ての動物種と分類用の飼料と飲料水に使用することを目的としている。提供された情報では遺伝子組換えを特徴づけられず、この製品中に生産株由来の細胞とその組換えDNAが存在する可能性に不確実性が残るため、安全性を結論できなかった。この添加物を扱う人に吸入によるエンドトキシン暴露リスクがある。この製品は全ての動物種のアミノ酸l-スレオニンの有効源だと考えられる。l-スレオニンが反芻動物種で非反芻動物種と同様に有効であるためには、第一胃での分解から守る必要がある。

  • 全ての動物種用イライト、モンモリロナイト、カオリナイトの天然混合物の安全性と有効性

Safety and efficacy of natural mixture of illite, montmorillonite and kaolinite for all animal species
EFSA Journal 2017;15(7):4940 [8 pp.]. 24 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4940
評価されるこの添加物は主にイライト(~ 53%)、モンモリロナイト(~ 16%)、カオリナイト(~ 17%)から成る天然混合物である。動物用飼料に使用する添加物及び製剤又は物質に関するパネル(FEEDAP)は、イライト、モンモリロナイト、カオリナイトの天然混合物(MIMK)の安全性と有効性に関する意見を2016年に出し、子豚と豚肥育用に20,000 mg/kg、牛肥育用に50,000 mg/kgの最大濃度で安全だと結論したが、他の全ての種/分類の結論は出せなかった。またこの添加物は50,000 mg/kgの最小濃度で有効だと結論した。欧州委員会はこの意見を受けて、全ての動物種の安全性評価を完成する代わりに、最小濃度20,000 mg/kgでの有効性の補足情報を提出できるようにした。申請者は子豚の新しい耐性検査と、家禽と乳を生産する動物に関する以前のEFSAの意見の分析を提出した。FEEDAPパネルは50,000 mg/kgで子豚と豚肥育用に安全だと結論した。牛肥育用の安全量(50,000 mg/kg)はマイナー反芻動物の育成に外挿でき、この結論は乳牛と乳を生産するマイナー反芻動物種に外挿できる。鶏肥育用の飼料にMIMKの安全な濃度は同定できなかった。他の動物種/分類に結論は出せなかった。この添加物は調べた最小量5,000 mg/kg飼料でペレット結合剤と凝固剤として有効である。