食品安全情報blog過去記事

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フィプロニル汚染食品のより長期摂取による健康リスクの初期予備的評価

Initial preliminary assessment of the health risks posed by longer-term consumption
of foods contaminated with fipronil
BfR Communication No. 021/2017 of 11 August 2017
http://www.bfr.bund.de/cm/349/initial-preliminary-assessment-of-the-health-risk-posed-by-longer-term-consumption-of-foods-contaminated-with-fipronil.pdf
現在入手可能な情報に基づき、BfRはフィプロニルの違法使用が相当期間行われていたとみなしている。このためリスクを評価するにはより長期のフィプロニル汚染食品摂取について検討する必要がある。
初期予備的推定では平均一日摂取量を決めた。多数の非常に保守的な仮定に基づき消費者のリスクを推定したため、実際の消費者リスクはここで推定されたものより相当低いだろう。
ドイツと欧州の摂取量データ(NVS II ModelとEFSA PRIMo(Ver.2))に基づき、フィプロニルを含む鶏卵や鶏肉、それらを使って作った加工食品を含む、を摂取することによるADIの(0.0002 mg/kg 体重/日)を超えることはない。現在のフィプロニルの知見からはドイツ集団では子どもと成人でそれぞれADIの76%と24%、欧州グループでは最大74%である。
ADIは消費者が毎日一生涯に渡って何ら認識可能な健康リスクがなく摂取できる量である