食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 科学かヘビの油か:マヌカハニーは本当に風邪やアレルギーや感染症を治療する「スーパーフード」か?

Science or snake oil: is manuka honey really a ‘superfood’ for treating colds, allergies and infections?
September 15, 2017
https://theconversation.com/science-or-snake-oil-is-manuka-honey-really-a-superfood-for-treating-colds-allergies-and-infections-78400
マヌカハニーはしばしばいろいろな病気に効く「スーパーフード」と宣伝される。一部はナンセンスで一部は根拠がある。(いろいろ略)
マヌカハニーは万能薬でもスーパーフードでもない。でも傷の被覆剤としては有効である。しかし皮膚に使う場合には医薬品として有効成分が入っていて殺菌されて適切に包装されている必要がある。

  • オピオイド中毒で毎日平均16人のカナダ人が入院、10年で53%増加

Opioid poisonings land 16 Canadians in hospital each day on average, 53% jump over 10 years
Last Updated: Sep 14, 2017
http://www.cbc.ca/news/politics/opioid-hospitalization-cihi-1.4285968
カナダ保健情報研究所の発表した新しいデータによるとカナダのオピオイド中毒による入院は劇的に増加している
(以下報告書へのリンクもあるしっかりした報道。特番も放送する予定とのこと)

  • 警察は合成薬物が死因と確認−ニュースから

SMC NZ
Police confirm synthetic drug causing deaths – In the News
September 15th, 2017.
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2017/09/15/police-confirm-synthetic-drug-causing-deaths-news/
警察は過去数ヶ月の20人の死亡に関連する合成薬物AMB-FUBINACAを確認
米国で「ゾンビのような」状態になったユーザーで確認されている
海外で合成されてニュージーランドに密輸されたものだろう。
警察発表とメディア報道にリンク
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20161215#p9

  • 寿司、BPA、コーヒー?何故しばしば妊娠女性には予防原則を採用するよう言うのか

ACSH
Sushi, BPA, Coffee? Why Sometimes We Tell Pregnant Women To Adopt The Precautionary Principle
By Hank Campbell — September 14, 2017
https://www.acsh.org/news/2017/09/14/sushi-bpa-coffee-why-sometimes-we-tell-pregnant-women-adopt-precautionary-principle-11584
母親いつでも子どもがどうなるかの責任を文化的に問われる。妊娠の身体的負荷は文字通り母親に課せられる。次世代を作ることの重要性から、誰もが妊娠女性にあれこれ言う。かつては運動するなというだけではなくスポーツを見るのも止めろと言われた。興奮すると胎児に悪いと。また胎児の首に臍帯が巻き付くから腕を頭より上に上げてはいけないとも言われた。子どもの死亡率が高く流産が多かった1800年代の妊娠女性がどれだけ大変だったかは想像するのも困難である。コルセットをしなかったからだとか洗濯物を干したせいだと言われるのだ。
我々には今や根拠に基づいた医学があるにもかかわらず、妊娠女性はしばしば高齢男性の講義を受け、文化的烙印を押され続けている。母乳についても非難される。現代の母親達は、何についてもそれがあなたのためではなくて赤ちゃんのためなのだからと心配するよう言われる。現代女性は寿司やコーヒーやBPAを怖がらなければならないのだろうか?
妊娠パラノイアは新しいものではない
偉大なる哲学者プラトンは「子どもは酔っぱらって作るべきではない」と書いている。紀元前400年の昔から飲酒は監視されていた。今日は飲酒だけでなく、こどもがスタンフォードに入るチャンスを増やすために2年間母乳を与えるべきといわれる。それからリステリアや寄生虫の他にコーヒーやピーナッツバターやニンニクソースや寿司などいろいろなものを禁止される。真の健康上の脅威と恐がらせを区別したい新米ママにとっての問題は、人々を脅迫することで年に何十億ドルも稼いでいる団体があるということである。
(以下略。)