食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 大量飲酒と喫煙は見た目の加齢兆候と関連する

Heavy drinking and smoking linked to visible signs of aging
15-Nov-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/b-hda111417.php
大量飲酒と喫煙は実年齢より老けて見えることに関連する。Journal of Epidemiology & Community Health。軽度から中程度飲酒は関連がない。

  • こどもの受動喫煙は両親によって大きく過小評価されている

Children's exposure to secondhand smoke may be vastly underestimated by parents
15-Nov-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/afot-cet111517.php
新しいテルアビブ大学の研究によると、喫煙する親は空気中のタバコの煙の存在を自分の感覚ではかるために子どもの受動喫煙については間違っている。Nicotine and Tobacco Research。

  • あなたの恵みを数える:定量的マイクロバイオームプロファイリング

Count your blessings: Quantitative microbiome profiling
15-Nov-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/vfi-cyb111417.php
これまで配列決定をベースにした腸内細菌叢研究は組成の変化を記述してきた。しかし割合だけではなく数も問題である。Natureに発表された最新研究では便のマイクロバイオーム配列決定とフローサイトメトリーによる計数を組み合わせた方法を開発した。

  • 腸内細菌は塩に過敏

Gut bacteria are sensitive to salt
15-Nov-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/mdcf-gba111417.php
普通の塩がマウスとヒトのある種の乳酸菌を減らす。Natureに発表。
マウスに塩を多く与えると腸内の乳酸菌が減って血圧が上がり、Th17ヘルパー細胞が増える。しかしこれに乳酸菌を与えると塩の影響が抑制される。さらに12人の健康な男性で予備的研究を行った。1日6g余分な塩を14日間摂取しそれ以外は普通の食生活を維持した。この場合も乳酸菌が減り血圧が上がりTh17ヘルパー細胞が増えた
Salt-responsive gut commensal modulates TH17 axis and disease
http://www.nature.com/articles/nature24628
(この論文は2014年のこれを思い出させる
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20140918#p9
でも同じNature論文でもきっとメディアは無視すると思う)

  • エネルギードリンクに関連する重大な健康リスク

Serious health risks associated with energy drinks
15-Nov-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/f-shr111517.php
Frontiers in Public Healthに発表されたエネルギードリンクに関するレビュー。著者は子どもや青少年向けの販売は制限することを薦めている。

  • 加齢検査はいろいろな結果を出す

Aging tests yield varying results
15-Nov-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/du-aty111517.php
11の検査を比較したところ加齢についての合意はないことを示す
オンラインクイズだったり300ドルの染色体検査、あるいは800ドルの血液検査一式など、たくさんの人が自分のエイジングの程度は実年齢より早いのか遅いのかに興味があるように見える。残念ながらそれらは様子を見た方が良い。
11の異なる指標を使った市販のエイジング検査を比較してみたところ、ある人の加齢が実年齢よりどのくらい進んでいるのかについて一致しなかった。この比較はニュージーランドのDunedinの約1000人の人の生涯研究に基づくもので、これまで生まれたときから38才になるまで綿密に調べられている。この研究を行っている研究者は先に特定個人の28才から38才までの変化をもとに、加齢の速度の指標として18の生物学的指標が使えるかもしれないことを報告している。しかしその解析を拡大すると状況はより不鮮明になった。American Journal of Epidemiologyに発表。これらの結果をもとに、一般向けにエージング検査を販売するのは時期尚早である、という。
(こういうやつか
http://www.a3-clinic.com/inspection/list/
いろいろ手広く根拠のない治療をやってるんだ。そしてテレビに出ているのか〜)

  • ACS 動画シリーズ

あなたが必要なたったひとつのデトックス
The Only Detox You'll Ever Need
2017/11/14
https://www.youtube.com/watch?v=zv0chkuT7cQ&feature=youtu.be
腎臓と肝臓
高価なデトックスムージーや各種商品にお金を出す必要はない