食品安全情報blog過去記事

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その他

  • モンサントと米国の農家団体がグリホサートの警告についてカリフォルニアを訴える

Monsanto, U.S. farm groups sue California over glyphosate warnings
November 15, 2017
http://www.reuters.com/article/us-usa-pesticides-monsanto/monsanto-u-s-farm-groups-sue-california-over-glyphosate-warnings-idUSKBN1DF1LR

  • バイオハッカーが自分のDNAにCRISPRを使っている、そして我々はそれを止められない

Biohackers are using CRISPR on their DNA and we can’t stop it
15 November 2017
https://www.newscientist.com/article/mg23631520-100-biohackers-are-using-crispr-on-their-dna-and-we-cant-stop-it/
かつてNASAで働いていた生化学者Josiah Zaynerが先月自分の遺伝子をCRISPRで編集し、注射器で自分に注射するところをフェイスブックの動画でライブ配信した。彼に続いて他のバイオハッカーも始めようとしている。
公式の科学の厳密な規制とは全く違うこの種の自己実験は危険に思える。しかし人々は美容外科や入れ墨などで自分の身体を変えることが許されている。
Zaynerはミオスタチン遺伝子を除去して筋肉を強くしようとした。2015年に胚の段階で同様の遺伝子編集をしたビーグルでは効果があった

  • 胎盤を食べようと思っている?多分あまり良い考えではない

Thinking about eating your placenta? It's probably not a great idea
The Conversation By Bryony McNeill, Deakin University
http://www.abc.net.au/news/2017-11-16/placenta-eating-capsule-no-proven-benefits/9154026
胎盤食べる女性が過去10年で増加している。最もよく見られるのはカプセルにして、である。このために胎盤は蒸して乾燥して粉にされる。このカプセルを産後1日に何回か食べる。胎盤一つで通常100-200のカプセルができる。
これ(胎盤食placentophagy)を推奨している人たちは母乳の出が良くなるとか産後鬱リスクを減らすとか栄養をとれるといった主張をしているが根拠はない。
ヒト以外のほ乳類が何故胎盤を食べるのかは誰も知らない。可能性はたくさん提案されている。
胎盤カプセルに含まれるホルモンなどの量はわからない。多くの生理活性のある物質はカプセルに加工される際に失われると考えられる。胎盤カプセルについて調べた数少ない研究のひとつによると測定した17ホルモン中生理的に意味のある濃度だったのはたった3つである。そしてそのうち二つであるエストラジオールとプロゲステロンは母乳の生産を抑制する。
また胎盤には有害な物質や病原性細菌が含まれる可能性がある。
(日本には胎盤カプセルを作るサービスはないらしいがそのかわり胎盤食で検索するとグロ画像だらけ)

SMC UK
expert reaction to UK supreme court ruling that the Scottish government can set a minimum price for alcohol, rejecting a challenge by the Scotch Whisky Association
November 15, 2017
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-uk-supreme-court-ruling-that-the-scottish-government-can-set-a-minimum-price-for-alcohol-rejecting-a-challenge-by-the-scotch-whisky-association/
グラスゴー大学MRC/CSO社会および公衆衛生科学ユニット集団健康統計教授Alastair Leyland教授
グラスゴー大学MRC/CSO社会および公衆衛生科学ユニット上級研究フェロー&公衆衛生名誉コンサルタントVittal Katikireddi博士
UK Smart Recovery議長、もとアルコール研究UK議長、コンサルタント臨床心理学者Robin Davidson教授
Newcastle大学薬物使用・政策・実践教授Peter Anderson教授
Stirling大学アルコール研究上級講師Niamh Fitzgerald博士
Newcastle大学公衆衛生とプライマリケア研究教授Eileen Kaner教授
Sheffield大学Sheffieldアルコール研究グループ長Petra Meier教授
ほとんどが歓迎、アルコール業界はこの重要な規制を裁判という方法で遅らせたことにより、多くの人を殺した、と批判。