EFSA visits Italian partners, discusses mycotoxins and climate change
18 December 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/171218-0
EFSA(European Food Safety Authority: 欧州食品安全機関)の常任理事であるBernhard Url氏は先週、イタリアの健康省大臣のBeatrice Lorenzin氏と面会し、EFSA、イタリアの官庁や大学および研究センターとで、食品安全の科学的問題に係る現行および将来の協力体制について話し合いを行った。
EFSAの代表団は、イタリアのローマへの2日間の訪問を、イタリア保健省、ISS(Italian National Institute of Health: イタリア国立衛生研究所)およびEFSAの企画による「動物とヒトの健康に関するマイコトキシンの負担」に関する国際会議に参加して締めくくった。欧州委員会や国際連合食糧農業機関の代表者なども演者として話をした。
この会議では、マイコトキシンとフードチェーンに関連する科学的問題を、気候変動の影響を含めて検討した。午後の会議では、ヒトにおけるマイコトキシンのリスクを評価するために、生物モニタリング―ヒトの血液と尿の検査から得た結果―の利用可能性を模索した。
マイコトキシンはカビが生産する化学物質である―そのうちのいくつかはかなり毒性がある―。それらは、穀物やナッツなどの汚染された作物から、フードチェーンや飼料チェーンに入り込むことがある。
◇マイコトキシンと気候変動に関するEFSAの新しい動画
マイコトキシンと気候変動―欧州は世界的な取り組みにどれほど貢献しているか
https://www.youtube.com/watch?v=yi46ZQLjMYw
マイコトキシンのリスク評価―調査とデータ収集を促進する
https://www.youtube.com/watch?v=s2pEFogHUVs
EFSAは、気温、湿度、降雨量、二酸化炭素産生量の変化が、真菌の挙動にどのように影響し、その結果としてマイコトキシン生産がどのように影響を受けたかを説いた「マイコトキシンと気候変動」についての新しい動画も披露した。
EFSAとEU加盟国は、共同でマイコトキシンのデータ収集や科学的研究および評価を行い、これらの毒性物質が引き起こすリスクにヒトや動物が晒されることを減じるのに役立てようとしている。
この共同作業により生み出されたデータや科学的モデルおよび知識は、欧州のみならず世界において、マイコトキシンに関するリスク評価の将来の取り組みに沿うように利用されると考えられる。
◇科学的協力問題についてのトップ会談
EFSAは、保健省、農業省およびISSの長官と面会した。議題には、EUリスク評価の行程、リスクコミュニケーション、抗菌剤耐性、アフリカ豚コレラおよぼピアス病菌(Xylella fastidiosa)の問題が含まれていた。EFSAの代表団は、EFSAの科学的任務に感謝すべき大きな貢献を示してくれているイタリアの管轄機関も訪問した。