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ベーコンのような加工肉は乳がんのリスクが高める可能性がある

Processed meats like bacon may increase breast cancer risk
Wednesday January 3 2018
https://www.nhs.uk/news/cancer/processed-meats-bacon-may-increase-breast-cancer-risk/
「ベーコン、ソーセージ及びその他の加工肉を食べると高齢の女性が乳がんになるリスクが高くなる」と英国のタブロイド紙The Sunは報道している。大規模な研究において、加工されていない赤身の肉ではなく、加工された肉は、閉経後に乳がんになるリスクの増加と関連があるということが分かった。
加工肉とは、燻煙、塩漬け、加塩または保存料添加によって貯蔵が保たれた肉と定義される。英国でよく食される加工肉には、ベーコン、ソーセージ及びハムがある。
加工肉は、色味や香りを良くするために添加される化学物質の中にがんを引き起こす化合物を形成する可能性を有するものがあることから、がんのリスクを増大させると考えられている。
加工肉と消化器系の様々ながんとの関連が知られるようになってから久しい。しかし赤身肉や加工肉が乳がんと関連するかどうかは、これまでの研究では矛盾する結果が示されており、不明確である。
今回の研究は、これまでの研究結果と262,195人の英国女性のグループについての新しい研究を組み合わせている。組み合わせた結果によると、加工肉を食べていた閉経後の女性は、食べていなかった女性よりも乳がんになる可能性が9%高かった。英国女性の新しい研究だけでは、最も多く加工肉を食べていた(1日に9 g以上)閉経後の女性は、加工肉を食べていなかった女性よりも乳がんになる可能性が21%高かった。
研究の性質上、加工肉が乳がんを引き起こす直接的な原因かどうかはわからない。しかし毎日加工肉を食べるのではなく、摂取を時折に制限することは、他の点で健康に有益であるかもしれない。